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書評_歴史を俯瞰し_仮説を立てる大事さを知る__コミック版_逆説の日本史_戦国三英傑編

【書評】歴史を俯瞰し、仮説を立てる大事さを知る!『コミック版 逆説の日本史 戦国三英傑編』
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著者の井沢元彦氏曰く、『逆説の意味はこういう見方もあるよ!』である。今の日本の歴史研究者は専門分野のみを研究している&史料至上主義により、歴史を俯瞰的に見れず科学のように仮説を立てて検証することが難しい環境であると懸念を持ってます。その懸念が日本の歴史教育にも悪影響を与えていると主張されています。そのような中、執筆が始まった『逆説の日本史』は現在文庫で25巻もある超大作となっており、この本はそのコミック版第1作目になってます。

文庫の方は古代黎明期から話が始まりますが、コミックスの1作目のテーマは織田信長・豊臣秀吉・徳川家康のいわゆる戦国三英傑3人にスポットに当ててます。織田信長の比叡山や一向一揆の弾圧はなぜ行ったのか?そして天皇家を倒さずに彼自身が神になろうとした理由は何か?豊臣秀吉は信長の忠実な部下であったが、信長の死後態度が急変したのはなぜか?また朝鮮出兵は当時本当に悪と見なされていたのか?徳川家康VS石田三成の関ヶ原の合戦は天下分け目の戦いではなかったし、徳川家康が自らを守るために奨励した朱子学とはどのようなものだったのか?などなど井沢氏の歴史を俯瞰してみることによって、新たな気づきや考え方をもたらしてくれる内容になってます。

漫画だと読みやすいのは勿論ですが、書き下ろしのコラムなどもありますので、充実した内容となっておりますのでぜひ読んでみてください。



コミック版 逆説の日本史 戦国三英傑編
作者:井沢元彦(原作・脚本)、千葉きよかず(漫画)
発売日:2018年6月27日
小学館

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