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書評_本気の恋してましたか__放課後の音符_キイノート_

【書評】本気の恋してましたか?『放課後の音符(キイノート)』
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17歳女子高生の恋バナが短編8話収録されている本書。8人の多感な時期の女の子の繊細な恋心が綴られている。男からすると、「女の子って17歳から、こういうことまで考えているんだ・・・」と率直に感じた。男の私が読んでいると男女の思考回路の違いがまた面白い。

読んでいて思ったのが、登場人物として描かれている一般的な女子高校生達の性に関しての考え方に何かネガティヴなものを感じた。これは日本だからなのかなぁと、物語の世界だけでなくリアルもそうだろうと感じる。義務教育の時点で恋愛とか性についてのある種の偏見を無くしたら、その先もっと楽しく過ごせるのかなぁと感じた。今は恋愛が面倒くさくて、友達や一人で過ごす方が楽しいと感じる若者が増えていると個人的には思う。

読み終わってみると高校時代何気なく過ごしていたけど楽しかったことを思い出した。片思いの女の子がいたけど結局フラれて、その後男友達とカラオケで「童貞ソーヤング」を唄ったのが懐かしい。


放課後の音符(キイノート) (新潮文庫)
作者:山田 詠美
新潮社

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