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書評_世界一美味しいパン屋のパンはまずかった__パンどろぼう

【書評】世界一美味しいパン屋のパンはまずかった!『パンどろぼう』
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本書は2020年の登場より、数々の賞を受賞し、シリーズ累計170万部を突破した大人気『パンどろぼう』シリーズの第一弾。その人気は『パンどろぼう』のパンや、本書に登場する他のパンを作るためのレシピ本や、数々のグッズも販売されているほど。

評者は、それほどの人気の作品とは知らずに、なんで食パンから尖った鼻が飛び出ているのだろう?そんな何だかユーモラスなフォルムに惹かれて読んでみたのだが、ストーリーもなかなか面白い。

パンどろぼうは、ふっくら焼きたてのパン一つだけを狙い、感謝を込めていただく。そんな自ら作った掟の元に世界一のパンを探し求めている。世界中のパンを食べてきたパンどろぼう。そして新たに見つけたのは、なんと「せかいいちおいしい」という名のパン屋さん。期待を込めて狙ったパンを担ぎ、見つからずに逃げられたパンどろぼう。

しかし、そのパンはとてつもなくまずかった。そこで怒ったパンどろぼうは、すぐさま店に戻り、店の主人に怒りをあらわにしたのだが、主人は、なぜ食パンがしゃべっているのかわからなかった。それもそのはず、食パンの格好をしたパンどろぼう。その正体は!…



パンどろぼう (角川書店単行本)
作者:柴田 ケイコ
KADOKAWA

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