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書評_成功の鍵は成し遂げたいことに気づくこと__お金の引力

【書評】成功の鍵は成し遂げたいことに気づくこと。『お金の引力』
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著者は資産10億、年収1億を稼ぐ日本のトップ1%に入る資産家。
恵まれた家庭環境とはいいがたい幼少期を過ごし、社会人としての滑り出しも自衛隊、パチンコ店員、家庭教師、不動産賃貸業と多くの転職を繰り返しお金とは縁遠い生活を送ってきた。
そんな、うだつの上がらなかった著者が資産形成に目覚め成功できたきっかけは、自分がなしとげたい大切なこと「家族を幸せにする」ことに気付くことができたからだという。
それまで興じていた、パチンコ、友人との飲酒をスパッと止めて一念発起。不動産賃貸業トップ営業マンを目指して、がむしゃらに働き続け結果を積み上げて年収を高めていった。
また、本業をこなす傍ら、隙間時間を利用して不動産投資を続けたことで巨万の富を築き上げた。

この本は、年収450万円、2000万円、1億円。置かれているステージにより求められる能力が異なり、各ステージでどのように行動するべきかについて書かれている。
また、著者が成功するまでに取り入れてきた習慣や物事のとらえ方など、多くの気づきについて触れられている。

一般的に事業で成功した経営者は、「会社を上場させる」、「会社の時価総額を3000億にする」など、家族や趣味をないがしろにして事業拡大にまい進しがちである。
著者が異なる点は、「家族を幸せにする」、「自分の夢を実現させる」、「恵まれない子供たちの力になる」ことを主眼において行動していることである。
40過ぎた人間が「自分のコンサートでドームを一杯にする」と発想しないものである。
著者は、夢実現のために、ボイストレーニング、ダイエット、美容、人脈作り、本気で実現する準備にとりかかっている。

「不遇な環境で育っても合法的に巻き返せる」そんなヒントを見いだせる良書である。



お金の引力
作者:末岡 由紀
発売日:2023年4月15日
メディア:株式投資サンマーク出版

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