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2022年8月の記事一覧
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書評_ガーシーはどうやって生まれたのか__死なばもろとも
今話題のガーシー。本書はガーシーがどうやって生まれたのかが良くわかる本だ。ガーシーがギャンブル中毒だったなんて知らなかった。 さて、ガーシーについて知らない人はいないと思うが、簡単に説明しよう。ガーシーは元々芸能人相手に女の子をアテンドしていた人だ。しかし、ある事件をきっかけに海外に逃亡。そして、数十年の芸能人との関係から握っているネタを配信するYouTuberとなった、それがガーシーだ。最近では国会議員になった話でも話題だろう。 さて、そんな本書ではガーシーの大学時代や、車屋時代、そしてどうやって芸能人との関係を作っていったかが書かれている。分厚く見えるが面白く一気に読めるだろう。 また、本書の特徴として全て関西弁で書かれていることがある。評者は関西人のためそこまで違和感はないが、少し読みにくいかもしれない。 また、ガーシーのおすすめのキャバクラや風俗、飲食店の紹介もある。これも要チェック!。 本書はガーシーに興味ある人が読むことになるとは思うが、人生、人付き合いについても考えさせられる。こんな状態のガーシーのことを島田紳助は「自分の周りには友達やでっていうで」と言える。ガーシーのやっていることがいいことかは置いておいて、こんな恩義のある人間になりたいと思った。 死なばもろとも (幻冬舎単行本) 作者:ガーシー(東谷義和) 幻冬舎
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書評_校長の話がこんなに面白いなんて__男の子のやる気を引き出す朝のことば
数々の著名人を輩出した清風学園。その校長先生の話を集めた1冊になります。心の持ち方や物事の考え方など、青春時代を送る生徒に向けた話の中には人生のヒントがいっぱいです。 私自身、学生時代の校長先生の話などほとんど覚えていません。イイ話を言っていたのかもしれませんが、いつも右から左へ受け流してしまっていました。しかし、この本の話は、なぜか、すっと自分の中に入ってきました。 この本の校長先生の話には、例え話がよく出てきます。スポーツ選手の話やとある企業の社長の話など。一見、生徒とは関係のない話のように思えますが、その中から重要な部分を抜き取って抽象化し、生徒に当てはめて話してくれます。自分ごととして捉えやすくなるため、多感な時期の生徒たちにずっしりと響き、彼らが世に羽ばたいていくキッカケになっているのではないでしょうか。 とにかくこの本の話には愛を感じます。どういう人間になってもらいたいか、青春時代をどう過ごしてもらいたいか、話から校長の温かみが痛いほど伝わってきます。学生時代、校長の話に耳を傾けなかった大人たちに、ぜひ読んでもらいたいです。 みなさんも1日の始まりを校長の話から始めてみませんか? 男の子のやる気を引き出す 朝のことば 作者:平岡 宏一 発売日: 2020/07/18 メディア: 単行本(ソフトカバー)