様々な業界に現れた問題コストカッター達

コストカッターに期待しすぎると痛い目にしか合わない

不況や不祥事やら
経営の改善を期待されたものの
経費削減を過剰に行い
短期的にはⅤ字回復を達成するものの
長期的に経営を悪化させ、先細りになる
または事業整理で浮いた資金を懐に入れる
など
企業団体などに追い打ちをかける
悪質コストカッターが不況に多く出てきました。

悪質コストカッターは過剰に評価されやすく最後は恨まれる

日産のゴーンや最近では東京女子医科大 元理事長などは
悪質コストカッターで最後には私腹を肥やしていたことがばれ
逮捕されました。
悪質コストカッターの功績は不採算事業の撤退という
権利さえあれば誰でもできることしかありません。

根本的な経営は何も改善していないのですから
たこの足食いを行っているのです。
足を失っていることには目をつぶり、
腹が満たされることだけを評価することを
不況の中、平然と行われてしまいました。

日産ではゴーンを追放し
『外部の人間に高い金を払ってリストラを頼むことはやめよう』
を学びました。
それでもゴーンのマイナスは重くのしかかり
日産の経営は難航したままです。

フランスのルノーではゴーンは被害者であると信じ
日本が喧嘩を売っているだの日産を散々悪くいいましたが
結局調べ始めたらルノーでも私的流用の疑いが発覚し
ゴーンはルノーから追放され国際指名手配され
大金をつかい母国に逃げ込みことになりました。

東京女子医科大 元理事長も
『将来につながる重要な投資には資金を惜しみ、これを行わなかった。これはPICUの問題に限らず、岩本氏の経営に垣間見える特徴であり、経営者として問題があると言わざるを得ない』
『最初から資金を自らに還流させることが目的であり
金銭に対して強い執着心があった』
と第三者委員会で指摘されました。

私的流用の一例

日産の例では
ゴーンはヨーロッパで投資会社を作り会社の金を迂回させ豪邸を買う
会社のジェットをプライベートジェットとして使う
架空のコンサル契約を理由に姉に一億を超える金銭を会社に支払わせる
傘下の会社に自身に対して金銭を支払わせる
などなど

東京女子医科大の例では
一般の教職員一人あたりの報酬はほぼ変わらないなか
元理事長は報酬が2015年度は1847万円、2023年度は3178万円。

また警視庁の見立てによると
岩本容疑者(元理事長)は非常勤職員の1級建築士に架空の『建築アドバイザー報酬』を名目に大学から約1億2000万円を不正に振り込ませ、
実態のない報酬の一部を自身に還流していたとみています。

告発状によると、2021年4月には100人以上の医師が退職。
さらに、学費を6年間の総額で1200万円値上げし、
受検者数は1300〜1700人から1000人未満に減少させる。

まとめ

コストカッターで評価が高い人の中には
裏で私腹を肥やしていることがあり
世間の評価が必ずしも当たらないことを
胸に留めておくことが大切でしょう。
コストカットの過度な期待や実行が短期的な回復に騙されることなく、
長期的に経営が悪化しないか、悪質な経営者の不正行為によって破滅的な結果を招かないか意識すべきでしょう。

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