ChatGPTの登場以来、多くのChatGPTの解説本が発売されている。しかし、それらの書籍の多くは、ChatGPT自体の解説、ツールとしての使い方に言及することに留まっている。
本書は、高収益企業として著名なキーエンスに勤務し、現在、経営コンサルタントを行っている田尻望氏が、
・キーエンス思考:付加価値創造に徹底的にこだわった仕事術
・その仕事術をサポートし、仕事の成果に直結させるChatBGTの使い方
を極めて実践的に解説した書籍である。
それでは、本書の概要に触れる。本書は、
〇キーエンス思考
・付加価値創造の考え方
・仕事が出来る人になるための前提条件と必須条件
〇ChatGPT活用術
・仕事を時短で楽に終える活用術(基本編)
・ロジカルに情報を整理する活用術(応用編)
・AI時代に仕事ができるとはどういうことなのか
・PDCAを効率的に素早く回す無双術
・アイデアや企画を無限に生む無双術
〇AIが圧倒的な付加価値生産性を実現していく未来
〇あなたが「しごでき社員」になる意義
の構成で、キーエンス思考、ChatBGPT活用術を解説している。
本書籍レビューでは、
〇キーエンス思考
〇ChatGPT活用術
にフォーカスして、その内容を紹介する。
初めに、キーエンス思考について。
そして「しごでき社員」になるために満たしておくべき3要素を上げる。
そして、「キーエンス思考」のプロセスが、ChatGPT活用で実行できることに言及する。
次に、ChatBGPT活用術について
そして、AIと戦うのではなく、共存して自分自身のツールとして使うことが大切だと述べている。AIが人々の多くの仕事を奪う可能性が論じられていることに対して、見解を述べる。
本書の最大の特徴は、先に記したように、実際のビジネスに応用できる35のプロンプトが記載されている点である。1例を紹介する。
このChatGPTの使いこなしを見て、”多くの方々は、ご自身の仕事、個人での活動をサポートする有能なパートナーとして、ChatGPTを生かすことが出来るのではないか”と感じられたのではないだろうか。
以上が本書の概要である。
本書を通じた私の学び、感じたことは、
〇ChatGPT(生成AI)は知的創造活動の有能なパートナーとなり得る。
〇そのキーは「プロンプト」の使いこなしである。
〇同時に現時点でのAIは万能ではなく、その限界(扱える情報の範囲)を正しく認識することが大切。
である。
本書は、ChatGPT(生成AI)の使いこなしを極めて実践的に解説した書籍であり、知的創造活動を行っている人々に一読をお勧めする。
最後に本書の中で、私が印象に残った文書を紹介する。