楠木健「逆・タイムマシン経営論」日経BP 書籍レビュー
今年に入り、多くの自動車メーカーが、2030年以降の新車を全て電気自動車にすると示していた方針を撤回し始めている。数年前は、先進国が今後自動車に厳しい排ガス規制をかける方針を示し、テスラモーターの株価がトヨタを上回り、自動車業界各社は100年に1度の改革と語り、ガソリン車から電気自動車の全面シフトの方針を提示していた。しかし、自動車の発達にはインフラの発達がセットであり、電気スタンドは未だ十分ではない。この現状で、消費者が積極的に電気自動車を購入するには時期尚早な状況である