みなさんは、試験に合格するための勉強の仕方に興味はないだろうか。本書は、「試験勉強の神」が伝授する最小労力 X 最速最短 = 最高の結果を出す勉強法である。
はじめに、筆者の鬼頭政人氏に触れる。筆者は、開成中学、開成高校を経て、現役で東京大学文化一類(法学部)に合格。卒業後は慶應義塾大学法科大学院に進学し、在学中に司法試験に一発合格。弁護士勤務、投資ファンドに勤務後、資格試験対策をオンラインで提供する「資格スクエア」を創業。勉強法に関する多数の書籍を出版している人物である。
本書のはじめに、社会人の資格試験の勉強について、記している内容を紹介する。
本書は、
序章 勉強を始める前に「これだけ」は押さえよう
第1章 心構え編 勉強の効率は「準備」が9割
第2章 第1クール計画編 「勉強が続く」ペースのつかみ方
第3章 勉強(前半戦)編 問題集を中心に勉強せよ
第4章 第2クール習慣編 合格する「ルーティーン」を身に着ける
第5章 第3クール勉強(後半戦)編 点数が「爆ノビ」する勉強法
第6章 第4クール記憶メンテナンス編 穴をふさぎ点数を伸ばす「暗記術」
第7章 仕上げ編 試験直前は「これ」だけやろう
最終章 「資格試験後」の勉強法 3つの意識変革
の構成で、資格試験に合格するする方法を解説している。
それでは、まず初めに、筆者が考える、資格試験に合格するする方法の考え方について。
そして、最短で一発合格する「見取り図」に触れる。
以上が本書の概要である。
本書を通じた私の学びは、
〇資格試験は新たな仕事のスタートに立つための試験であって、その分野のナンバーワンを決める試験ではない。70点とれば合格できる資格であれば、100点を目指す必要はまったくなく、目標点は70点でいい。
〇資格試験の勉強とは間違えることであり、その間違えた問題、あるいは解けなかった問題を正解にできるようにすることが勉強。
〇資格試験の勉強は、「インプット1:アウトプット3」。つまり問題集を何度も何度も解くことが、勉強の中心になる。
である。
私も、社会人で、資格試験の勉強を始めたのをきっかけに、本書を手に取った。学生の頃には、試験勉強方法の本は、ほとんどなかったので、多いに参考になった。本書には、他にも、勉強を継続する方法、集中力が増す勉強の方法、年齢による記憶力の低下を補う方法等、資格試験をクリアするためのノウハウが紹介されている。資格試験を目指している方は、勉強を始める前に、本書を一読することをお勧めする。
最後に、筆者が、「資格取得後」の勉強法について、語った文章が印象的だったので紹介する。