【次世代研究者挑戦的研究プログラムって何?】貧乏博士課程生が生きる道
みなさんこんにちは!じんぺーです。
いつも記事を読んでくださりありがとうございます!ぼくはこのnoteを通して、経済的理由で学びを止めてしまわないようなアイデアをお伝えしています。
今日は「次世代研究者挑戦的研究プログラム」について、書いていきたいと思います。名前だけではよく分からないと思います。
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「次世代研究者挑戦的研究プログラム」に採用された大学が決定しました
先日、あるニュースが飛び込んできました。
「次世代研究者挑戦的研究プログラム」なるプロジェクトに採用された大学が決定しました、というニュースです。今年度前期に、応募します、のニュースを見ていたので注目していました。「科学技術振興機構(Japan Science and Technology Agency: JST)」というこれまた仰々しい名前の組織が出している、めちゃくちゃ簡単に言ったら奨学金(生活費+研究費)みたいなものです。
(もう少しかわいい名前付けてよね!)
「次世代研究者挑戦的研究プログラム」って何?
それだけだと、記事を書いている意味があまりないので、もう少しちゃんと書きます。ホームページには、
博士後期課程の学生は、日本の科学技術・イノベーションの将来を担う存在ですが、近年、「博士課程に進学すると生活の経済的な見通しが立たない」「博士課程修了後の就職が心配だ」といった理由から、修士課程から博士後期課程への進学者数や進学率が減少傾向にあり、危機的な状況が指摘されています。そうした状況を踏まえ、本事業では、既存の枠組みを越えて優秀な博士後期課程の学生の選抜などを行う事業統括を選定し、当該事業統括により選抜された学生に対する生活費相当額および研究費の支給や、キャリア開発・育成コンテンツの提供をはじめとする多様な支援を行います。(太字はじんぺー)
と書いてありました。待ちに待った大学院生(これは博士課程)向けの経済的支援制度ということが分かります。
具体的にどれくらいもらえるかというと、これもホームページに書いてあって、
博士後期課程学生1人当たりの支給額は290万円程度/年
(生活費相当額+研究費)
※学生1人あたり下限を220万円とし、事業統括の裁量により変動
とのことで、生活していく上では十分なお金が頂けそうです。
また、次に気になるのは、果たしてどれくらいの院生に届くのか、というお話だと思います。今回のニュースに戻ると、このプロジェクトが採択された大学が決まったということなので、まずは大学によってこの制度があるかどうかが違います。
こちらのプレスリリースを見て頂ければ採択された全大学が見れます。どういう基準で採択・不採択が決まったかは分かりませんが、ぱっと見大きな大学、研究が盛んな大学に特に多くの枠が割かれているかと思います。(ちなみに、2次募集もあるようなので、ここに名前のない大学の方もチャンスある)
参考までに、我らが京都大学は515人の枠があるそうですが、これを学振のDC1, 2の人数と比較してみたいと思います。昨年度の京都大学で学振DC1, 2に採用された人は合わせて261人だったそうです(応募者は899人)。つまり、申請ハードル(学振よりはハードルが低い?のでより多くの人が応募する?)や応募資格などの違いはあり、単純計算しすぎですが、学振と合わせて776人が経済的な支援(給料)を受けられるため、たくさんの学生に届いているような気がします!(単純にすごい!)
気になるところ
単純にすごい、と思うのですが、気になるところもあります。上で、ちらっと「応募資格」について言及しているのですが、まさにここです。
似たような制度に昨年発表された文科省の「科学技術イノベーション創出に向けた大学フェローシップ創設事業」なるものがあります(これも長い…)。こちらは、(京都大学のHPによると)
マテリアル分野、量子分野、情報・AI分野、健康・医療・環境分野の4つの分野に入学する優秀な博士後期課程学生を選抜し、毎年度、生活費相当となる研究専念支援金180万円+研究費30万円のフェローシップを実施する他、様々なキャリアパス支援に向けた取組を行っていきます。
とのことで、「めっちゃ理系~」でした。ぼくのような人文社会系の院生には無縁に思えました。今回の、「次世代研究者挑戦的研究プログラム」はこの辺りがどうなのか、気になるところです。(大学によって違う部分もたくさんあると思うので、自分のことは自分の大学でチェック!)
いろいろあるから比較したい
学振も含めて色々あるから比較したくなってきますよね~ぼくもそう思いました。そして、情報収集をしていたら素晴らしいツイートに出会えたので、最後にそちらを貼って終わりにしたいと思います。
もう、この「こばしり」さんのツリーを見て頂ければすべてわかります。こういうまとめ本当にありがたい…!
まとめ
今回は「次世代研究者挑戦的研究プログラム」のことをまとめてみました。大学院生は経済的に厳しい状況が続いておりましたが、このところ明るいニュースがそこそこあって嬉しい限りです…!
これらを全て合わせても届かない人がいるのは事実ですが、着実に進んでいることを今は喜びたいと思います。そして、少しでも経済的に理由で進学や研究が止まる人が減ればなあと思っています。
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