研究者として成し遂げたいことを10個書きます。
みなさん、こんにちは。じんぺーです。
先日、研究のクラウドファンディングをリリースしまして、ありがたいことに9月18日朝の時点で、35名の方にご支援頂いています。
とてもありがたい限りです…!
クラファンの動機などはこちらの記事も参考にしてください!
さて、このクラウドファンディングでたくさんの人にお願いに回らせて頂いている最中なのですが、ある方から、「じんぺーくんのこれまでやってきたことと比べて、あまりわくわくしない」というお言葉を頂きました。
このフィードバックについて、色々考えた時に、たしかに、上で書いた自分のnoteはこの挑戦のきっかけではあったけど、これからじんぺーが仕掛けていく挑戦についてはあまり触れていなかったよなあと気づきました。どちらかというと、「授業料払わないといけない!」というネガティブなモチベーションがスタートであったので、noteに書いていることは全て本音の真剣勝負ではあったのですが、今日は別の角度でも伝えていこうと思いました。
そこで、今回は「研究者として成し遂げたいこと」をまとめてみようというところです。ちょっとややこしいのですが、ぼくが研究で成し遂げたいことは既に詳しめにacademistのページに書いているので、そちらを見て頂くとして、ここでは、研究者の各ステージで、いろいろなことに挑戦してきたいことを書いていきます!
1.PDに通る
まずは、最も近い目標として、学振PDに合格するという目標があります。PDというのはPoctdoctoralの略で博士課程の次の研究費と研究奨励費(お給料であり、生活費)のプラグラムになります。
ぼくは、今学振のDC2(DCはDoctoral Courseの略)に採用頂いています。このDCの間はお給料として20万円を支給頂いていますが、PDになるとこれが、36万円程になります。
今は、研究者の卵という感じですが、ポスドク以降はいよいよ研究者として、自ら計画を立て、研究を進めていくようになっていくと思います。もちろん、この学振PD以外にもポストに就く方法はいろいろあるのですが、1つの目標として、これを1番に掲げています。
ちなみに、PD以外にも「海外特別研究員」という制度もあって、これらを両方申請して、可能であれば、海外のラボにも行ってみたいなあと思っています。海外ラボの話はまた後ほど!
2.育志賞をとる
PDもなかなかのハードルなのですが、ここでさらにハードルの高いことを言っておこうと思います笑(もうこの際全部言うぞ~)
育志賞という賞がありまして、天皇陛下が優秀な若手研究者に贈る賞なんですよね~!
「これをとりたい!」と思っています。年間15~20人程しか受賞者がいないので、PDよりもさらに狭き門となっています。
ただ、自分のラボの先輩や社会心理学をやっている友達が取っていた賞でもあるので、自分に可能性がないわけではないと思っています!やるぞ~!
3.翻訳本を出す
2つ目は、翻訳本を出したいと思っていたのですよね~!これに関しては、去年出したいと思って、ちょっとずつですが、翻訳作業を進めています。
翻訳している本はChatterjee先生らの「Brain, Beauty, & Art」という本です。まさにぼくの研究のキーワードが3つで構成されている本です。昨年に発売されたばかりで、これはやりたい!と思いました。
しかも、本の構成がおもしろくて、この業界のトップ研究者たちが自分の出したインパクトのある論文について、振り返りながら、「これはこういう風に業界に影響を与えた」みたいに語り合う構成になっています。
なので、審美性の心理学の大まかな歴史も分かるし、エッセイ調になっているので、読み物としてもおもしろいです!ただ、出版社の方とのコネもないし、論文を書いていく方が優先順位高いので、少し後回しになるかなとは思います!(他の人に翻訳されてしまう前にやりたいとは思っています…!とらないでね?笑)
4.俳句の本を出す
本関連でいうと、やはり自分の研究の本も出したいと思っています。ぼくの分野では、「本を出す」ということについて、あまり重要視されていなくて(教育学とか、より人文系の学問では、本を出すの大事と聞いたことがあります)、こういう明言をする人は多くないのですが、いい名刺になるなあと思うので、俳句の本も書きたいです。
多くの人は博士論文をさらに一般向けに分かりやすく書いていくパターンが多いので、自分もここ1、2年の間で書いて、出版まで目指そうと思います!
こういう制度もあるので、上手く利用しつつ、頭に入れながら、博論に取り掛かろうと思います!
5.海外のラボで研究する・海外の研究者とコラボレーションする
次はこれからのキャリアと関係しますが、近い将来海外のラボで研究したいと思っています。いろいろな大学やラボを見ていて、いくつかのラボのボスにコンタクトも取り始めています。
ドイツのある研究所がぼくの第一志望だったのですが、そこは先生が退官されて、ラボがなくなってしまったので、また考え直さないとなあというところです。
海外のラボにいったら、色々な研究者と一緒に研究することになると思いますが、海外にいてもいなくても、海外の研究者と共同研究し続けられれば楽しいなあって思っています。
6.インパクトのある雑誌に論文を載せる
これは1番レベルに大事にしたい、かつ、いつも頭の片隅に入れておきたい目標です。これまで出させてもらった雑誌も個人的には「出せて嬉しい!」と思えるものでしたが、なんせニッチな領域なもので、もっとジェネラルな心理学や認知科学の雑誌に載せられるようになりたいなあと思っています。
例えば、NatureやScienceまでとはいかなくても、その姉妹誌、具体的にはNature Human Behaviourはいつか出してみたいなあと思っています!ハードルは鬼の高さですが、目標は高くいきますよ~!
あとは、Reviewとして、Trends in Cognitive Scienceとか、Nature Reviews Psychologyとかを狙っていきたいです~!
このHPの佇まいが既にかっこいい。
7.おもしろい成果をプレスリリースする
こちらはまた違った角度で研究が評価されることを意味するプレスリリースです。プレスリリースとは、成果が新聞やテレビで発表されることです。社会的に意義があったり、一般の方の生活に根差したこと、興味を持ってもらえそうな結果が出た時は、こういうことにもチャレンジしていきたいと思っています。
今、投稿中のAI俳句と人間俳句を比較した研究はけっこうキャッチーなので、もし採択されたら、プレスリリースチャレンジしてみようかなあって妄想しています(これで落ちたら泣く…)。
8.自分の出してきた雑誌のChief Editor(編集長)になる
さあ、終盤に差し掛かってきました。これは、研究者としてとても大事な仕事である、雑誌の査読や編集の話です。査読者や編集者の中でも特に長クラスであるChief Editorをやってみたいなあと思っています。
自分の業界で名前をちょっとずつ売っていって、これまで出してきたような雑誌の編集長になってみたいです。
9.大きな学会のKeynoteとして話す
Chief Editorになれるなら、こちらも成し遂げられる可能性が上がってきそうですが、大きな学会のKeynote(基調講演)で話したいです!今年の5月にシカゴで参加した学会では、すごい大きなステージで話されているトップ研究者の方を見て、「かっこいい~!」って思いました。
いつか、あそこ立ちたいなあって思ったので、ここにも書きました!
10.PIになって、楽しく研究できる研究室を作る
最後はやっぱりこれ!「Principal Investigator(研究室の主宰者のことです)」になって、自分で研究室をマネジメントしていくことです!自分が大学院でお世話になっている研究室は本当に楽しいし、刺激いっぱいだしで、こんな研究室を自分もやってみたいなあという気持ちは強くなっています。
これが、日本の話か海外での話かは分かりませんが、どこにいてもいい場所を作りたいという思いは変わらないです!
まとめ
いかがだったでしょうか?正直、いろいろ書いてきましたが、ぼくの1番の目標は、「近くの大切な人たちと幸せに生きていきたい」といったことなので、こういったachievementに関わることは口に出すのは性に合わないかもしれません。
ただ、こういった時々の目標もある程度あった方が変化を楽しみながら生きていけるなあとも思っているので、バランス取りつつ、こういうことも意識していこうと思います。
ぜひ、じんぺー、おもしろいこと考えてるやんけ、と思う方はクラファンで応援して頂けると嬉しいです!大きくなったら、何かしらの方法でお返しします!!
このnoteではお金がないながら、学ぶ続けるためにじんぺーが考え抜いた数々の方法をご紹介していきます。
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