まほろば

何もかも拒むあなたにまっしろなゆきが降り積む、まっしろなゆき
 
まほろばの商店街に雨が降り話すことなどもうないのです。
 
本当に悲しいときに、本当に、金木犀の花を摘みます
 
削られて、書かれなかったシナプスのきらめきたちが僕を照らした
 
ふらふらになるまで熱くなるわたしのからだ、とても愛しい。
 
渡せないままに綺麗に白百合は真冬の夜をつたって咲いた
 
繭になるあなたの横で少しずつ朽ちてく僕が祈っている、夜。

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