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答えより大切な「考える時間」

最近、何かあると「すぐに答えを調べてしまう」ことが増えたと感じる方は多いのではないでしょうか。

調べればわかる便利な時代に感謝しつつも、あっさり答えを見つけられることで、自分で考える時間を取らずに終わってしまう場面が増えているように思います。

実は、こうした「考える時間」をあえて作ることは、頭を鍛える上でとても大切です。


受験勉強していた頃

大学受験のために問題集を解いていた時期がありました。問題集には解答がついているので、分からないところがあればすぐに答えを確認することができました。

でも、私は「なるべく5~10分考えてから答えを見る」という方針にしていました。もちろん、早く答えを確認してしまったほうが効率的に感じることもありましたが、考えて工夫する時間にも意味があると考えていました。

そうして辛抱強く考えた結果、すぐに解答を見るだけでは得られない「なるほど!」という納得感を味わうことができました。

また、試行錯誤した分だけ頭の中で筋道がはっきりし、工夫する力が増し、自然と忘れにくくなる効果もありました。

AIがもたらす便利さと落とし穴

インターネットやAIの進歩によって、わからない問題をAIに入力するだけで、あっという間に解説や答えを提示してくれます。

これは非常に便利ですが、考えるプロセスを飛ばしてしまいやすいという面も無視できません。もちろん、仕事や日常生活で時間を節約することは大切ですし、必要に応じてAIを活用するのは悪いことではありません。

ただ、一瞬で答えにたどり着けるようになった今こそ、あえて「少し考えてみる」時間を設けることが自分の力になるのではないかと感じます。

考えることは脳の筋トレ

考えることは、まるで脳の筋トレのようなものです。筋肉を鍛えるには、重りを持ち上げたり身体を動かしたりして、ある程度の負荷をかける必要がありますよね。

同じように、頭脳を鍛えるためには、何か難しい課題に取り組んだり、情報を整理して組み立てたりするプロセスで「脳に負荷をかける」ことが大切です。

意識的に自分の思考力を使うトレーニングをしないと、頭がラクを覚えてどんどん甘えてしまいます。まるで、筋トレをさぼり続けて筋肉が衰えるように、考える機会を失うと脳も怠けてしまうのです。

答えがすぐ浮かばないときは、数分でも「自力で考えられることは何か」「ほかのアプローチはないか」と試行錯誤してみてはどうでしょうか。

まとめ

受験勉強中の「よく考える」という経験は、学習内容の定着だけでなく、問題解決能力や自分で考える癖を鍛えるのに大いに役立ちました。

そして、今のようにAIが瞬時に解答を教えてくれる時代であっても、基本的なことは理解した上でですが、考える時間を取ることには変わらない価値があると感じています。

特に、AIの利用がさらに広まると、単純な考える作業はなくなり、複雑な考える仕事だけが残ります。すでに複雑な仕事だけの状態になり、脳の働きが過負荷になっているという方の記事を見かけたこともあります。

そうなると、考える力がさらに求められるようになります。

noteを始めるまでは、この頃自分でも考える時間が減っていたなと思い、この文章を書いてみました。便利な道具が増えた分、考える時間を惜しまずに過ごしたいものです。この記事が参考になればうれしいです。


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