Eye
目は口ほどに物を言う
そんな慣用句のように、目は私たちにとって大事な情報を映している。
私が、人の好き嫌いで挙げる理由の一つには、
必ずと言ってもいいくらい、
「その人の目が~だから」ということが入る。
恋する人の、
真っすぐで曇りのない目が好きだ。
友人たちの、
優しくて暖かい目が好きだ。
特に、微笑んでいたり笑っていたりするときの表情は最高だと思う。
苦手だと感じてしまう人の目には、
戸惑いなどといった、揺らいでいるようなものが映る。
私は、それがどうしても好きになれない。
昔、人と目を合わせることが得意じゃなかったのは、
そういった「揺らぎ」の含まれた目を見て、
相手の気持ちを感じ取ってしまったことがあるからだと、
今は不思議なくらいに、はっきりと思える。
態度とか、言葉とか、そういうのと反対の感情が
目に映っていることが、一番怖い。
気付かないうちにのめり込んでしまって、
だけど、向こうは私に良い感情を持っていないなんて
そんな恐ろしいことは無い。
だから、私は目を見る。
できるだけ、傷つくことを減らすために。
そして、本当に大切にすべき人を見つけるために。