「街」 藤得 顕
朝の街
昼の街
夜の街
どれも、毎日目にして、歩く同じ街。
なのに、なぜだか、匂いや空気が変化する。
絵本を開くと、一人の世界。
でも子どもと読むと、皆んなとの世界。
一人では気づけない、感じられない世界が広がる。
一度では感じられないこともある。
繰り返し繰り返し読むうちに、子どもが見せる反応を通して、ハッとする。
ハッとしたら、同じ絵本なのに、絵本の世界が変化する。
街はいつでも同じ風景。
朝の街も、昼の街も、夜の街も。
だけど、心の変化が街の風景を違ったものに変貌させる。
絵本が繋ぐ出会いと発見が、眼に映る街を真新しくする。
今日見る街は、どんな匂いなのか。
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