見出し画像

2019年時での米国永住権取得の記録③

③NVCステージから面接日決定まで

10月の半ばにようやくUSCISでの審査が終了し、NVCへ移行される通知がきたところまでお話しました。しばらくすると日本の住所にも申請移行のお知らせが届きました。移行するまで、何度も電話して確認すると審査を加速できるとどこかで読んだ夫は、何時間保留で待たされてもかなりの頻度でNVCへケースを受領したかどうか確認の電話をかけてました。つながったところで「まだです、何もできません。」とか、のれんに腕押し状態だったようなので、意味があったのかはわかりません。

私の方は、気が早いですがこの待ち時間に警察で渡航証明の申請・発行も行ってしまいました。渡航証明や健康診断は面接日が決まってから…とも書かれていますが、要は実際の渡航日までに期限が切れなければよいので、特に決まった期限のない渡航証明のほうは先にやってしまいました。

11月の半ばすぎ、NVCから受領報告メールがきます。ここから久々に申請書類などを一気に提出したり支払いを済ませたり、申請者側が動くことになります。我々は一応事前に用意できるものは全て用意していたので、多少手こずりましたが一週間ほどで全てやることを終えました。間違いのない様、慎重にやらないと、後々更に申請プロセスが延長されるので、USCISの段階にしろ、こちら側が動くターンでは最新の注意を払わないといけません。

USCISの段階では、二人はどういう人物か、ちゃんとした恋愛結婚なのか、妙な離婚歴がないかなど、結婚の正当性を確認する基礎的な申請内容でしたが、NVCの段階に入ると、そういうことにプラスして特に夫/妻(アメリカに呼び寄せる側)が、外国人を国に呼んでも十分に養う力を持っているかの確認になります。夫側は直近3年分くらいの給与明細や納税記録を提出していました。

他の国での同様の移住申請は大抵3ヶ月ほど、長くて半年くらいのものだったり、申請中渡航禁止などの規則の厳しさはここまでではないはずです。アメリカではなぜこんなに大変になったかというと、結局は外国人にアメリカ人の雇用をとられないように、ということなんですよね。もっというと、貧しい人たちが、移住許可を得た後で生活保護申請などをして、アメリカ人の払った税金で社会保障を得て暮らしたりしないように。もちろん気持ちはわかりますが、在りし日のアメリカはどこへ…という、狭小ぶりに驚きます。特に多くの批判を招いていた南米諸国からの移民流入は、このゲートのハードルを上げたところで、抑制されても根本解決には繋がりません。世界中、様々な分断が深まっていて、気が滅入ります。もっと互いに柔軟に問題の根幹に向き合えるよう助け合えたらいいのにと思います。

さて、全て提出すると確認のメールが届き、その日からちょうど2ヶ月後くらいの1月後半に、ようやくNVCの審査終了のメールが届きました。ちょうど仕事も辞め、二週間以上海外旅行に行く予定を立てていたので、もし速攻で面接案内が来たらどうしよう?とヒヤヒヤしましたが、とりあえず旅行出発前に渡航前検診を受けたり、出来る限りの書類を揃えておきました。後はビザジャーニーや他の経験者の方のブログをみて、面接で聞かれた内容を参考に読んだり。結局面接案内のメールが来たのはちょうど旅行から帰った2月の半ばでした。面接予定日は3月始めに決定(必ず月曜の午前)。今までびっくりするくらいの待ち時間だったのが、ここへ来て後2週間ほどと急激に加速します。健康診断しておいてよかった…。この時点で必要書類は全て揃えていましたが、面接1週間前に大使館からもメールで準備事項を再確認するメールが届きます。ちなみに、手紙でも面接案内が来ると予想していましたが、終始メールのみでした。

この時期、ちょうど世界中でコロナに関する雲行きが怪しくなり始めていました。もしや、面接でビザが絶対に降りると仮定してすぐに渡航するスケジュールを組まないと、アメリカに入れなくなるのでは?という懸念も高まってきました。賃貸を引き払うのは以前より不動産のほうへ一応予告していましたが、もうここで日にちを確定し、引越し準備を猛スピードで開始しつつ、面接日を待ちました。結果も確実にわかるものではないし、心を落ち着けてゆっくり準備したかったのですが、ビザが降りてすぐ渡航禁止なんてことになったら困るので…。

次は実際の面接について書きます。

いいなと思ったら応援しよう!