ウッドビーズの質の見分け方。
カラフルなウッドビーズが入荷しました☆今日は私がウッドビーズを仕入れる際の判断基準をまとめてみました。素材を買うときの参考になれば幸いです。
最初に。
私の考える「質がいい(ビーズ)」の定義は「丁寧に作られていてアクセサリーにしたときに長く愛用できる」です。その定義に沿って、ウッドビーズの見分け方3点をご紹介します。
1.穴の内側に「がさつき」が無い(少ない)
ウッドビーズの穴ががさがさしていて、例えばゴム紐などを通したときにすぐ引っかかるものよりも、穴が綺麗で引っ掛かりが少ないものの方が質がいいです。使用している木材の硬さや木目によるところもあるので多少は仕方ない場合もありますが、ゴム紐などが引っ掛かりやすいとアクセサリー使用中に切れるのが早くなってしまうので、長持ちという点でも少し気にしてチェックされるといいかと(穴のがさつきが気になる場合、アクセサリーなどに加工する前に自分でやすりなどで穴の内部と縁を滑らかに整えるのもおすすめです)
2.表面がきれい
ニスなどによる塗装仕上げをしているもの、やすりをかけただけの無塗装のものなどウッドビーズの仕上げ方法はさまざまですが、表面が滑らかで引っ掛かりが少ないものほど質がいいと言えます。丁寧に加工することは職人さんの手間=時間がかかるため価格も高くなりますが、それがきちんとされていると肌ざわりもよく、例えばネックレスなどに加工して洋服の上に着用しても毛玉などの原因になりにくいです。
3.色落ちが無い(少ない)
当店では着色されている天然素材のビーズやパーツを仕入れたときは3つの色落ち実験をします。
・濡らしたティッシュにしばらく包んでみる
・水を含ませたティッシュでこする
・アルコールを含ませたティッシュでこする
お手頃価格で販売されている天然素材ビーズの中には、濡らしたティッシュに包んだだけで色が移るものも時々あります(夏場など、もし色落ちするウッドビーズのネックレスを着けて白いTシャツなど着ているときに汗や雨で濡れてしまうと悲劇です…)高品質とされるものは色落ちするものが少ないです。色落ちするかどうかは染料の選択や仕上げ(コーティング)などで変わってきます。
ちなみに「濡らしたティッシュに包む」と「水を含ませた(濡らした)ティッシュでこする」の差は「摩擦(熱)」です。摩擦したほうが色落ち(色移り)しやすく、この実験ではどの段階で色が落ちるかを確認しています。濡らしたティッシュに包むだけで色が移ってしまうと、そのビーズで作ったアクセサリーがお客さまのお洋服を汚してしまうなどトラブルの可能性が高いため、当店ではこの段階の色落ち実験で引っかかったものは基本的に販売しません。※「基本的に販売しない」と書いた理由は、当店でコーティング作業をするなどし、色落ちを抑えて販売することがあるため。
実は、濡れた状態でこすると色移りするもの、アルコールでこすって色移りするビーズは結構あります。それがすぐさま悪いという事ではなく、どういう状況でどの程度色移りがあるか知っていれば「濃い色の服のときだけ着ける」など対策できるので、お店で把握してお客さまにお伝えするのが大事だと思っています。
例えば当店の場合は、色落ちしやすいビーズはネットショップなら商品説明に記載したり、店頭なら口頭やラベルに記載してお伝えしています。お客さまも「天然素材のビーズは他の素材よりも色落ちしやすいものがある」と頭の片隅に知っておいていただけたらと思います。
(ちなみに染色されていないウッドビーズも、雨などに濡れた状態で白い服などに摩擦すると木材の成分の色が染み出る場合があります。洗濯で取れる程度ですが参考までに)
あと、天然素材のビーズやパーツは日光に長時間当たったりすると退色(色褪せ)を起こしやすいです。これも染料の質や色で差があり、ある程度高品質なものは退色しづらいですが、できれば日光は避けての保管をおすすめします(日光は、天然素材以外のビーズにも塗装系のビーズなどに黄変など影響があります。また退色以外にも乾燥によるひび割れ、変形などの原因になる場合があるので日光が当たる場所での保管はおすすめできません)
最後に。
ご紹介した3点は当店でビーズを仕入れる際の判断基準です。この基準に沿わない、例えば不揃いなもの、傷があるもの、整っていないもの、色落ちするものには魅力がないというわけでは決してなく、それぞれに味わいや面白さを見出すことができます。
どれを買えばいいか迷ったときに、こういう考え方もあるんだと判断の参考になれば幸いです。
▼ヒトツブビーズ店ってどんなお店?興味を持ってくださった方はぜひWEBサイトもご覧ください♪