【リカレント(学び直し)】社会人10年目・個人海外留学への挑戦①
「海外で働いてみたい」「世界で通用する(生きていける)スキルを身につけ、組織や働く場所に左右されない生き方をしたい」と、社会人1年目から思い続けていましたが、そうした機会もなくあっという間に10年が経ってしまったため、こうなったら“自ら海外留学するしかない”ということで決断しました。
2022年9月から、イギリス・バーミンガムにあるAston大学のビジネススクールで「MSc Human Resource Management」コースへ進学予定です。
(※それに先立ち、まずは7月から5週間のPre-sessional School=語学コースに通学します…)
留学するにあたり事前にいろいろと調べてみたのですが、なかなか欲しい情報が手に入らず、正直非常に苦労しました・・
そこで、同じように今後社会人として海外留学を検討されている方、イギリスへの留学を検討されている方、さらに特にご家族持ち社会人の方々にとって一助になればと思い、この記事を書かせていただきます。
おそらく日本ではまだまだ社会人が個人で海外留学をするということ、あるいはそもそも学び直しをするということが一般的ではないため、こうした情報も希少なのではないかと思います。
■主な構成
1. 海外留学の決意~留学エージェントへの申し込み(←本稿)
2. 留学手続き(大学探し~合格オファーレター取得)
3. 英語の勉強
4. 進学先決定&Pre-sessionalコースへの申し込み
5. 行先の最終決定~渡航・現地での住居探し
本稿では、「海外留学決意~留学エージェントへの申し込み」までの流れをご紹介したいと思います。
その前に簡単に私のプロフィールは以下の通りです。
社会人10年目、36歳(一浪・大学院卒=経済学修士)
新卒入社後、転職2回・直近の会社は3社目
新卒入社~5年半:信託銀行で企業年金制度の管理業務
2社目:コンサルグループの人材育成会社で営業・研修講師・組織開発コンサルなど
3社目:ITメガベンチャーの人事部で人材開発担当→異動で事業部へ(モバイル業務のバックオフィス=人事領域ではない)家族持ち(妻・子ども2人)
■海外留学の決意
上記プロフィールの通り新卒入社した信託銀行で、いわゆる“配属ガチャ”で希望した部署と異なる部署へ配属されたことをきっかけに、「もっと従業員それぞれがポテンシャルを十分に発揮できる働き方(人事制度)に変えて、日本を元気にしたい・経済を発展させたい」と思うようになりました。
そこで人事領域へキャリアチェンジをしましたが、3社目でまたも会社都合の異動に会い、コーポレートサイドからビジネスサイドへ逆戻り・・
人事領域での経験年数や自身の年齢なども考慮すると、改めての転職は厳しい(キャリアアップに繋がらない)と考え、もともとやりたいと思っていた①海外への挑戦と②人事領域へのキャリアバックを一気に実現する手段として、海外の大学院で人事コースを学ぶ、という選択肢に辿り着きました。
まずは、直近の勤務先に海外留学の制度がないかを調べたところ、MBA取得のための制度(会社支援あり)はあったものの、人事コースを含めた他のコース(マーケティング、会計など)への進学に関する支援制度はありませんでした。
つまり、人事コースへ留学をする場合、いまの会社を辞めて、個人で留学する必要がありました。
当然、会社を辞めて単なる学生になる=無職で収入がストップするということですから、単身者の留学と異なり家族を養うという部分で大きなリスクが生じることになります。その点での決断・家族の説得・協力依頼について、ご家族持ちの社会人留学を検討されている方は、同様の状況が発生すると思われますので十分ご留意されてください。
■留学エージェント探し・申し込み
留学を決意したところで、そもそも何から始めればいいのか全くわかりませんでした・・
そこで、やはりプロに聞くのが一番ということで、まずは留学エージェントへ相談することにしました。ところが、日本では海外留学や海外大学への進学がそれほど一般的ではない(あるいは費用がかかるため、資金に余裕のある家庭でのみの選択肢となる)ためか、留学エージェントの依頼Feeが想像以上に高い・・留学に必要な手続きの案内や大学へ提出する書類(英語)のレビュー、大学への代理申請をお願いする(だけ)で20万円~30万円以上かかる・・
実際に留学する前からこんなにお金がかかるのかと驚愕しましたが、何とか費用は抑えつつ欲しい情報は最大限入手したい&時間も節約したい(エージェントに代行してもらえる部分は任せたい)ので、まずがエージェント会社の選定から始めることにしました。
留学情報館
beo
留学ジャーナル
スマ留
iss留学ライフ
おおよそ上記のようなエージェントからまずは資料を取り寄せ、無料のカウンセリングサービスを行っているところには初回カウンセリングを申し込みました。その中で、個人的な感覚を含めて、カウンセラーの方との相性・親密さ・知識量・有料サービスの価格帯などを総合して考え、1. 留学情報館の有料サービス(オプション無)と2. beoの登録制サポート(2万円デポジット)の2つに申し込みました。
複数エージェントに申し込んだ理由は、主に以下の二点です。
1. 人生初&一度きりの留学で失敗(後悔)したくなかったので、リスクヘッジのため
2. 入学関係書類(英語)の提出にあたり、英文の添削回数が各社限定されるが、複数の眼で添削していただきよりクオリティの高い書類で提出したかったため
1. 留学情報館の有料サービス(オプション無)
私を担当していただいたカウンセラーの方(残念ながら、途中で辞められてしまいました・・)が、非常に親身かつ丁寧で、知識量や業界経験も豊富なうえ率直に留学界隈のことを話していただける方だったため、大変信頼を置くことができたので、留学情報館さんをメインのエージェントとして申し込みました。費用はおおよそ20万円程度でした。(あくまで当時の料金設定であるということにご留意ください)
もちろん、当初ご担当の方が辞められた後の後任の方や、事務手続きサポートご担当の方も大変親切な方々ばかりで、正直、有料サポートの範囲外に該当しそうな内容の相談でも親身に乗っていただきました。(あくまでご担当者ご自身の意見として・・という形式でサポートいただいたりしました)
また、通常はLINE上で担当者とやり取りできるため、利便性も高くレスポンスのスピードなども早かったです。トータルで留学情報館さんのご対応には非常に満足しています。
2. beo
beoさんは登録制サポートというサービスがあり、これがサービス内容に比べるとリーズナブルだったため申し込みました。
具体的には、料金2万円がかかりますがこれはデポジット形式で、実際にbeoさんを通じて入学申し込みを行った大学への進学を決定した場合にはその2万円は返金される、というシステムです。つまり、beoさんを通じて申し込み・入学まですれば、手続きに関しては無料で留学できてしまう、ということです!これはとても魅力的・・!
ただ、リーズナブルな分サポート内容や範囲は限定的になりますが、私の場合は留学情報館さんをメインのエージェントとし併せ技での活用を考えていたため、サポート内容よりもコスパ重視で申し込みを決めました。とはいえ、登録制サポートの範囲内でも英文添削や、過去のエッセイなどをライブラリから参照できるなど、2万円では十分すぎるサービス内容だったと思っています。
一方、beoさんのご担当の方は、留学情報館の方に比べるとビジネスライクな印象でした(個人的な感想です・・)。登録制サポートという、先方にとってお金にならないサービスでの申し込みなので当然と言えば当然とも思いますが。。また、やり取りはメールで行うのですがあまりレスポンスも早いわけではありませんでした。
ちなみに、その分、オプション(別料金)での各種サポートは非常に充実していましたので、「複数とのやり取りが面倒なので一社に絞りたい」「費用面に不安はないので、その分サポート内容を充実させたい」という方はぜひご検討してみてください。
私の場合は、上述した二点の理由と、実際にご担当者と話した際の印象を重視したため2社併用で申し込みましたが、事情は各自さまざまだと思いますのでぜひご自身の状況に合わせて検討されてください。
(次記事に続く)
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