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睡眠について②

学生時代の睡魔との戦いはその後均衡が保たれ、授業中の眠気以外では特に睡魔の力は発揮されなかった。しかし卒業時にまさかの結果を生む。

高校時代の部活は弓道というマイナーな部活をしていた。高校時代の同級生が偶然同じ大学に入ったこともあり、そいつに誘われるまま大学ではテニス部に入った。卒業式後には「追い出しコンパ」という最後の飲み会が開催される。お酒は強くないがお酒を飲んでる雰囲気は好きだ。それはいくら酔っても帰る家がある前提で言えることだということを12時間後に知ることになる。

夜の7時から始まった酒宴。最後の飲み会ということでほぼ全員参加していた。それぞれ一言挨拶をしたのだが、殆ど覚えていないし自分も覚えていない。そういうもんだ。当時に帰れたら「〇〇さん、キミに伝えたいことがあります!大好きでした!!」なんて告白でもしておけば10年以上美味しい酒の肴になったかもしれない。記録じゃなくて記憶に残るプレーってそんな感じなんだろうか?MVPでなくMIP。ただし後世残り続けるのは数字としての記録なのかもしれないが、記録は抜かれたらそれまで。記憶は覚えてる人がいなくなったらそれまで。そもそも人の評価なんて気にしている暇なんてない。今を充実させるのだ。

話はそれたが楽しい酒の席からカラオケという流れになった。「じゃあ、元気で!」と少しずつ「追いコン」という言葉を構成していた人たちが離れていく。この場合何人までいれば追いコンということができるのか?10人いても1人も卒業生がいなければ追いコンとは言えないだろう。1人対1人だったら追いコンと読んでいいと思う。我々テニス部は最終的には10人程度人数にして5人5人という最適な数で解散をした。解散をしたものの下級生は帰る家があるのだが、卒業生にはない。自分ももちろんない。前日に次の居住地である福岡に引っ越しで配送済みで車の中で寝る計画だった。当時は下道でのんびり旅行気分のドライブがマイブームで卒業の最終日もその予定だったのだ。ただしいつもと勝手が違うのが今回は後部座席にとりあえずの生活家電と貴重品が乗っていること。そう、仮眠を取ろうにも座席が倒せない。そもそもエコノミーなミラなのに、寝ようと思っても椅子が90度でそれ以上倒せないのだ。横になろうとするもシフトノブが脇腹を刺して眠れない。むむむ。とりあえず酔いが覚めるのを待って少しづつ運転していこう。この頃でもうすでに無計画な性格はスタートしていたのかもしれない。つづく。

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