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【2024年度】卒業論文のインタビューを希望する学生の皆さんへ
皆さん、こんにちは。
ゲストハウスひとときの佐々木祐子です。
夏もだんだん終わるこの時期、卒業論文のインタビューのご依頼の相談がはじまる時期でもあります。
これまで基本的に学生の皆さんの卒業論文執筆のためのインタビューやヒアリングは無料で受けしてきました。また、インタビュー時にひとときに初めて訪問する方、zoom等で現地に来ない形でのインタビューを希望する方についてもすべて対応してきました。
しかし、大変ありがたいことに、インタビューやヒアリングを希望する学生さんが多くなってくる中で、すべてに対応する時間をとることが難しくなってきました。
そのため、ひとときの今後のインタビュー・ヒアリング依頼に対する考え方を事前にお伝えしておきたいと思います。
インタビュー・ヒアリングを希望する方は
一度、ひとときに泊まりにきてください。
ひとときは、今では飲食店、私設図書館、シェアオフィスやイベント企画など複合的な仕事をナリワイとしていますが、メイン事業は「宿泊業」です。
私たちの出発点でもあり、この「泊まる」機能があることで広がってきたことが多くあります。
ですので、この「泊まる」を学生の皆さんにも体験していただきたいのです。私たちがどんな運営をしているか、どんな人が集まっているか、ひとときの周りを歩いたらどんな風景が見えてくるか。実体験をまずもってほしい。
というのも、一度もひとときに来たことのない学生の皆さんに、言葉だけでは伝えきれないことが多いことに、これまでもどかしさを感じてきました。
ハードルをつくる形になるかもしれませんが、「ひととときに一度でも宿泊する」。これを今後のインタビューを受ける条件にさせていただきます。
夜ご飯の時間、朝ごはんの時間に一緒に食事をしながら、皆さんが考えるテーマについてその場にいる人全員で話しましょう。
きっと私一人に1時間インタビューするよりも問いに対する様々な考察が聞けるはずです。
申し込み方法について
卒論インタビューを目的にご宿泊される場合は、宿泊予約の備考欄に下記のことを記載ください。
・大学名、学部
・卒業論文のテーマ(google ドキュメントのリンク添付も可)
・インタビューの目的
また、宿泊日までにひとときの事前リサーチをしっかり行ってください。
ひとときの取材記事やInstagram、ひとときインターンのnoteは目を通していただくと、ひとときが日々どんなことを大切にしているかが少しずつ読み解けるはずです。取材記事に記載している内容をなぞるような質問は基本的には受けません。
そして、宿泊日の3日前までにインタビュー項目をお送りください。事前にどんな話を聞きたいと思っているのかを知ることで、私たちも皆さんとお話しするための準備が行えますのでご協力お願いいたします。
インタビュー項目については主に夕食後、もしくは翌日の朝食をとりながらお答えしていく予定です。
Q&Aのようなやり取りではなく、対話が生まれるようなやり取りになればと思っています。
※これまでひとときインターンに参加してくれた学生さんで、遠方にお住いの方(海外含む)についてはzoomでインタビューを受け付けますので、こちらはいつでもお声がけくださいね!
インタビュー依頼に少しだけ緊張感を持たせてしまうかもしれませんが、真剣に取り組んでいる学生さんには私たちも全力でお応えしていきたいと思っています。
インタビュー・ヒアリングの申し込みは下記の予約フォームからお願いいたします。
アンケート調査についても上記の対応となります。
大学での卒業論文指導について、大学側へのお願い
今回、この投稿は、卒業論文のインタビューを受けた中で感じた違和感をきちんとお伝えしたいと思い筆を進めました。
これまで多くの学生の皆さんと接する中で、卒論依頼時の不誠実さ、言葉遣いの稚拙さやインタビュー時のリサーチ不足、インタビュー時のやる気のなさにがっかりする場面がありました。
これは、学生だけの問題ではないと個人的には感じています。
卒業論文執筆に向けての講義や教科書で先生方も学生に向けて手法や心構えをお伝えしていることは大前提としてあると思いますが、学生の方々がその理解を十分にせずにインタビューやヒアリングに臨んでいる場合もあるのではないでしょうか。
とりあえずいろんな人にインタビューして、どこからの数字的データを引っ張ってきて、それをまとめて論文らしく書けば卒業できるよね、とりあえず書けばいいやという気持ちを生み出さないためにはどうすればよいのか。
一つのテーマに対する思考を深める時間がとれほど貴重なのか、就職活動に直結しなくとも、疑問に対する答えを探す、「探求」を突き進む楽しさをどう伝えていくのか。もしくは卒業論文そのもののあり方も考える必要もあるかもしれません(特に文系学部の)。
地方創生、ローカル、移住などをテーマにした学生は各地域の事業者へインタビューへと赴くことが多い現状だからこそ、送り出す大学側の皆様もぜひこの現状があることを知っていただけたら幸いです。
卒業論文でのインタビューは学生にとって貴重な経験の一つ。
よりよい時間をお互い過ごせるように私自身も今後も考えていきたいと思います。
2024.11.16
ひととき
オーナー 佐々木祐子