見出し画像

あの日のビー玉


あの日きみがくれたもの


水のように透き通った

飴玉みたいなその玉を

そっと月明かりにかざしたね



指の隙間できらきらと

虹色に光ってた




小さな蕾がほころんで

ふわっと花が笑ったような

そんな気持ちになったんだ






夜道を照らす灯りのように

心の奥を色づけてくれた



あの日きみがくれたもの

今もこの胸の中 灯っているよ




「虹色のまま ここにいて」




そう願いをこめながら

今夜も月を見上げるよ



きみは今 笑っているかな





ちょうど一年前の12月
chibi3さんの「カラーズ」という短編小説(全16話)の、第13話『卵』に絵の依頼をいただきました。


登場人物が大切にしている絵本の名前と
そのイメージのイラストを、という依頼でしたので
「あの日のビー玉」という絵本の題名にし
ツリーの絵を描かせていただきました。


小説の中に自分の設定した絵本がでてきて
とても嬉しかったです。



その後ずっとその絵をもとに
なにか描けたらなぁ。。と思いながらも
一年経ってしまいました。

やっと言葉をのせることができました。



chibi3さんのこの短編「カラーズ」(全16話)は
心がきゅっと切なくなり、とても好きなお話です。

今の季節にぴったりで
また1話から読み直してみたいと思っています。



全話収録マガジンはこちらです📚



chibi3さん
ありがとうございました💐


いいなと思ったら応援しよう!