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『バースデープレゼントについてのごくありふれたお悩み相談』2024-05-31
とある人と雑談をしていて「どうすればいいと思う?」と聞かれた話なのですが。
私にその相談をしてくれたのは、高校生の娘さんがいるお父さんです。
なんでも近々、娘さんがお誕生日を迎えられるようで、バースデープレゼントとしてブランドもののバッグをねだられたそうです。
しかしお父さんとしてはどうしても「女性が持つブランドバッグ」というものに価値を感じられず、それを買ってあげることに抵抗を感じているようです。
どうも「ブランドものの財布やバッグを欲しがる女子高校生」というものに余り良いイメージを抱いてはおられない様子でした。
ネットでも似たような話はたまに耳にします。
まあ、そこかしこで起きている、ごくありふれた悩みなのでしょう。
今回のnoteは、そのお父さんに対するレスポンスをかねて、こうした問題を考察していきたいと思います。ふだん使わない丁寧語で書いているのもそのためです。
さて、私の結論から言えば「買ってあげればいいんじゃない?」と思います。
ふだん結構、女性の行動パターンに対して辛辣なことを言っているこのnoteの読者さんにとっては、少し意外な答えかもしれません。
ふだんの私なら「女がそういうブランドを欲しがるのはコレコレこういうクソみたいな理由があるんだ」と掘り返しそうだというイメージを持っている人は多いでしょう。
ですが基本的に私は「他人の趣味に干渉しない、理由泣く貶めない」ことを信条としていて、フェミニストをはじめとする女性がしばしばそこを踏み越えてくることについて、批判したり考察したりしているわけなのです。
で、私の記憶にあった「ネットで見た似たような話」を漁ってみたのですが、これでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1717120791498-IZXVgJ6NYD.png?width=1200)
しゃべっていた体感では、このお父さんと似たような感覚のようでした(ネットへの帰属や、娘さんがパパ活をするなんて話は出ていなかったですが)。
買いたくない親の気持ち
正直なところ、私にも「女性向けブランド」のバッグとか財布というものの価値はいまいち共感できません(正直男性向けロレックスとか高級車もよく分かりません)。誕プレとしてねだられて、くだらないと父親であるあなたが思うのも、それはそれでひとつの価値観です。
ですが、くだらなくないものとは何でしょうか。
楽器やスポーツ用品でしょうか。ゲーム機だったらどうでしょう。それとも切手とかコインとかレトロなコレクター趣味だったら良いのでしょうか。
音楽やスポーツをやりたい人のうちには「カッコいいから」というブランドバッグとえらく変わらない理由で始めた人だって幾らでもいるでしょう(昔聞いた話ですが、清楚なイメージがあるからという理由で吹奏楽部女子にはフルート志望者がやたらと多いそうです)。
趣味なんてもともと、親から見て高尚に見えていようといまいと、変わることもあれば変わらないこともあります。興味をなくしてしまえば、ゴミになってしまうことも多々あります。
大事なのは対人関係の経験
おそらく娘さんが魅力を感じているのは、そういったブランドを持っていることで友達に一目置かれたり、ブランドの魅力について語り合ったりすることで得られる人間関係の充実なのではないでしょうか。
あるいは、娘さんは成長してから、当時友達と退去してブランド品に群がっていたことを「くだらないことをしていた」と評するかもしれません。
でもそれは、男子高校生が男友達と一緒に騒ぎ回っていたことを「バカやっていた」というのと同じではないでしょうか。
成人してから、未成年の頃「くだらないことに夢中になっていた」「バカやっていた」と回顧することは、ある意味で間違いでは無いかもしれません。それ自体がより収入の高い職に就けるとか、高尚な知識が身につくとか、身体が鍛えられるとか、目に見えて役立つことには直接結びつかなかったという意味においては。
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