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『女性カーストの研究(1)形成』2025-02-27
カースト・ビースト。
2021年に、私は女性のことをこう名付け、そう題した論考で女性による性表現への攻撃の正体を考察した。
その後も数々の炎上事件を観察した結果、女性の拒否反応はなんらかの事実や理論、倫理観に基づくのではなく、彼女らが認識している「カースト」への反応であることをますます確信するに至っている。
女性カーストの特徴は、その成立が男性からみると理不尽に構築されるところだ。
ここで、次のポストを読んでみて欲しい。
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このストーリーにおける女性たちの言い分が真実であるためには「A」君がすれ違う女性を見ていたという間じゅう、女性たちはずっと6人がかりで凝視していなければならない。
もちろん、実際にはそんなことはないだろう。
女性たちは「女性仲間」が「男」に対して非難がましい言明をし、本人から反論があったとき、事実など一切考えること無く即座に仲間側に同調した、のである。
この反射的同調行動を見事に描写してみせたのが、筒井康隆の1966年の短編『くたばれPTA』だ。SFマンガ家である主人公は、自作品を「教育に悪い」というPTAの主婦たちの抗議に押しかけられる。
その対話の一部に次のような箇所が見られる。
「(SFマンガが)いいか悪いかは、子供に決めさせたらどうです? あなたがたが教育に熱心なのは結構ですが、それも程度問題で……」
「教育的な母親に、偏見をお持ちですのね。母親は教育なんかしなくていい、女は黙ってろとおっしゃるのね!」
女性の特技である、論理の飛躍だった。・
「いつ、そんなことをいいましたか。そんなことはいってません」
「いったわよ、ねえ」彼女たちは、またうなずきあった。
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