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『謝ってしまった企業たちへ』2024-07-31
昨日、非常に残念なニュースが舞い込んできた。
KADOKAWAの漫画雑誌『月刊コミックキューン』が、中嶋ちずな先生の新作『エルフ先生のトイレはどこですか?』の販促掲示物を、炎上に屈して撤去すると発表したのである。
※現在、弊社で発生しているシステム障害により公式サイトへアクセスできないため、本アカウントにてお知らせいたします。
— コミックキューン編集部 (@comic_cune) July 30, 2024
『エルフ先生のトイレはどこですか?①』の掲示物につきまして、ご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。… pic.twitter.com/VIbplEFfv1
本作のテーマは一言で言えば「放尿」である。
2006年からの『いいなり!あいぶれ~しょん』をはじめ、女子の放尿・おもらしを描くことはちずな先生のライフワークといって過言でない。
この販促物は、上部を引っ張ることで主人公のエルル・シッコシー先生が着衣状態から放尿している場面に変わるというものである。
もう遊んでくれましたか?
— 中嶋ちずな@pixivFANBOX始めました (@chizuna_n) July 27, 2024
書店用の販売ディスプレイです
僕のアイデアではありません
コミックキューンの本気です🫨#エルフ先生のトイレはどこですか? pic.twitter.com/yMR1noI8NX
![](https://assets.st-note.com/img/1722411732525-YO6qr8sCbV.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1722411806050-HxojnWJ3JI.png)
さてフェミ達の間では「ゾーニング」という言葉が飛び交い、「見たくない人の権利」が声高に主張されていた。
成人向けコーナーとかじゃなくて???
— あおちゃんぺ🐯🍼 (@aochanp) July 28, 2024
一般書店の普通の本と一緒に並んでるの??
ちょっと意味がわからない
表現の自由と同じくらい見なくていい権利も
守られるべきだと思うから
きちんと棲み分けするべき
エロ本だろうがグラビアだろうが置いてもいいと思う。
でもきちんと専用ブース作って… https://t.co/oBdetqjvht
他の連中の主張も金太郎飴なので紹介は省くが、あいかわらず「棲み分けろと言っている本人が、引用RTで拡散する」といういつもの行動パターンを取っている。
このツッコミどころはいつもどおりである。
本当に「子どもに見せられない」のならば、Xでそれを拡散するわけがない(X運営が提供しているサービスであるセンシティブ設定すら使っていない)のである。
つまり「ゾーニング派」の言うことは、いつもと同じように嘘であるということだ。
しかし、さらに今回特殊な点がある。
それは、このギミックは「見たくない人の権利」を完全に確保しているということだ。その点でもゾーニング派の出る幕はないのである。
なぜならば、ギミックを作動させない限り、エルル先生のおしっこシーンを見ることはできないからだ。
作動させない限りは、この販促物は完全に着衣のエルル先生である。むしろゾーニングは、18禁コーナーにあるエロ本やAV以上に徹底されているとさえ言える。
18禁コーナーにはその内と外しかないからだ。入ってしまえば、放尿モノを含めてどんな性癖のパッケージも置かれている。たとえば重度のホモフォビアの人が、異性愛もののAVを探しに入った18禁コーナーで、自分の大嫌いなゲイもののAVのパッケージが目に入る可能性はおおいにあるわけである。
もちろん本来、「パッケージが一瞬目に入った」などということは受忍限度内であり、逆に異性愛ものが嫌いな人だっているわけだから、無数の性癖・主義・主張を含むメディアの流通を確保するため、全ての人に「あんたの嫌いなものが一瞬目に入ったとしても、それは自分で目を反らしてね」というルールを守ってもらっているのである。
しかしこのギミックは、その一瞬もないのである。自分で作動させて初めてエロくなるのだから。
にもかかわらず、コミックキューン編集部は謝罪をしてしまった。
ライター業、連絡はDMでどうぞ。匿名・別名義での依頼も相談に乗ります。 一般コラム・ブログ・映画等レビュー・特撮好き。