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 10月29日、国際連合の女子差別撤廃委員会(CEDAW)が「日本の第9回報告書に対する最終見解原文ダウンロードはこちら)」なる文書のなかで、日本に皇室典範の改正を迫る「勧告」を行ったことが報じられた。

 要するに「天皇に女性がなれないのは女性差別だ」というのである。

 この勧告はなかなかにヤバく、他にも「国会の男女平等のために女性の供託金の額を下げろ」という頭の痛くなるような措置も求めてきている。
 また「最終見解」という仰々しいタイトルからも分かるように、この文書は相手国における「女性差別」についてその言い分を聞き取る「対面審査」なる手続きを経てから出されてくるものなのだが、その対面審査ではまったく出ていなかった「女性と女児に対する性的暴力を強化するポルノ、ビデオゲーム、アニメーション製品の生産と流通に対処」しろという内容を不意打ちで勝手に入れ込んできたのである。
 このことは山田太郎議員がいちはやくXとYouTubeで報告してくれている。

 普段の関心からはもちろんこれこそが大きな問題であるのだが、とりあえず今日の本稿は、冒頭の天皇の件について指摘しておきたいことがあって執筆している。

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