『検証・暇空茜:シュナムルさんは本当に在日韓国人だったのか?③』2024-07-12
洗濯物たたみマシーンの「穴」?
暇空茜氏が、最初にシュナムル氏を認知したツイートはこれだったそうである。いわゆる「お父さんこれ気持ち悪い」事件以前の話であるので、表現の自由関連で彼を知っている人はこのツイートのことを知らないと言う人も多いかもしれない。
「上にある穴」ってなんぞ?
もしかしてこの赤丸の部分のことを言っているのだろうか。
これ多分、穴じゃなくて元から段ボール箱に青っぽい色で印刷してあるだけだよ。
むしろ、小さい子だからこそ適当にその場にある筆記用具で書いちゃうことも多いんじゃないかなぁ……。
どっちかというと写真撮影を前提にした偽造の場合こそ、写真で見えやすいマジックペンとかを使うと思うのだけど。
天地根元宮配膳とは何か
※トンカチは武器ではありません。工具です。
これを読んで私が心配になったのは、シュナムル氏ではなく暇空氏の認知の方である。このツイートはどう見ても「怒ってるぞ」という表現ではなく「冗談です」という意味だ。
そもそも天地根元宮配膳などという配膳形式は存在しない。というか、2人分のスペースを横切ってナナメ一直線上に器を並べる作法なんてあるわけがないのである。これは明らかなジョークツイートに過ぎない(ちなみに暇空氏の動画では、わざとか否か文字枠を被らせたり写真を動かしたりして、いまいち写真の全体像がわかりにくいようになっている)。
じゃあ天地根元宮配膳とは何なのかというと「天地根元宮造」という言葉があるのだ。日本の神社建築の神話的祖形として、戦前考えられていた想像上の建築様式のことである。
そんなこと知らなくてもしょうがない?
いいや、現代の検索は優秀である。実はこれ、「~配膳」の方を検索すれば普通に出てくるのだ。
シュナムル氏の当該ツイートを見ていちばん一般人に馴染みのないのはこの言葉であるはずだ。つまり「認知プロファイリング探偵」は、普通にこの言葉を調べるだけで、このツイートが冗談であることに、ただちに気づけたはずである。
いや、本当は気づいていたのではないか。
気づいた上で、シュナムル氏を「おかしな嘘つき野郎」にするために、単なるジョークツイートを悪意をもって「キレ散らかしてついた嘘」のように動画で仕立て上げたのである
――という「誤解」をもたらしかねない言動は慎んだ方がいい、ここまでがワンセンテンスだ宜しいかな、暇空氏?
シュナムル氏が京大卒でない理由?
暇空氏はこのツイートを「完全論破」する。
なぜならシュナムル氏の各所のツイートによれば、彼は2002年に京大に入学している。しかし2002年のシラバスによればその講義の配当学年は3年前期だ。つまりシュナムル氏は2004年に講義を受けたことになるという。
しかしこの本は、2005年の発売なのだ。
そのことを根拠に、暇空氏は得意満面で宣言する。
暇空氏、残念。
大学によって違うこともあるかもしれないが、一般的には大学の授業の配当学年って、その学年かもっと上の学年であれば履修できるんだけど……。
つまり普通はだが、3年に配当されている「熱及び物質移動」の授業を4年になってから受けても問題ないということだ。なんなら院生になった後だって取れる。別にガチガチにその学年でしか受けられないわけではないのだ。
また動画の方では、シュナムル氏がかつて一度口にした「社会からの孤立感」や、彼の父親との回想が京大否定説の根拠になっている。
本当に京大に行くほど優秀なら、父親にそんな罵倒されるわけがない、という主張らしいのだが……。
いや「社会で通用しないぞ!」なんて、高学歴叩きのセリフとして、控えめに言ってべスト3ぐらいのあるあるだと思うんだけど?
勉強はできるが社交的なことには苦手意識のある人、というのも幾らでもいるだろう。
ここで分かるのはせいぜい、シュナムル氏は父親と喧嘩したことがあるらしいという程度のことだ。あるいは恒常的にもあまり仲が良くなかったのかもしれないが。
それにしても「社会で通用しない」――暇空氏はこの極めて凡庸なセリフを、自分が言われたり、大学で友人が言われた体験を聞いたりしたことがなかったのだろうか?
と思っていたら、暇空氏は近畿大学の卒業なのだという。
別にそれは悪い事でも恥じるべきことでもない。学歴で人を馬鹿にしたり、差別するのは愚かなことだと私も思う。
が、もしかすると近畿大学ぐらいだとこの「あるある」は余り言われないのかもしれない、どうなのだろうか。
アカ消しさせれば大勝利?
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