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Censoyclopedia:センサイクロペディア

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表現の自由と弾圧・規制に関するあらゆる用語を、作品名・法律用語・人名・団体名問わずに収集するWeb事典です。 できるだけ多くの人に知って欲しいため実質無料ですが、本文後に投げ銭用…
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#ヴァンダリズム

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※作品のネタバレを含む項目があります。 ※一部項目が『シンカ論マガジン』の内容と重複するため、そちらへのリンクとなっているページがあります。 あ行あ 【会田誠展:天才でごめんなさい】 【アウディRS4広告写真】 【あえてその名を語る愛】 【あおいさん延長お願いします】(※『シンカ論マガジン』記事へのリンクです) 【碧志摩メグ】 【赤ちゃんの写真】 【茜さや】 【あからさまに性的なタマネギ】 【アクセス権】 【アクセル・ワールド】 【アザーワイズ賞】 【アツギ】 【アート

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【ロバート・エドワード・リー記念碑】

 ロバート・エドワード・リーはアメリカ連合国(アメリカ南北戦争の南部側)の将軍。  米バージニア州都リッチモンドには彼の巨大な像が設置されており、台座と合わせて2020年、BLM暴動の高まりに伴い、米バージニア州都リッチモンドにある像の台座には“BLM”などの言葉が無数の落書きをされるなどの【ヴァンダリズム】を受けた。が、あまりにも大きいため、他の【偉人像】がされたようにロープをかけて手で引っ張るようなやり方では倒すことができず、州が活動家などに撤去を求められていた。  6

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【レオポルド2世像】

 レオポルド2世(1835~1909)は第2代ベルギー国王。アフリカのコンゴを私領「コンゴ自由国」とし、天然ゴムを主産業とする利益優先の残虐な支配を行ったことで知られ、その像はコンゴ共和国と本国であるベルギー王国の両国で【ヴァンダリズム】のターゲットになっている。 コンゴ共和国  1967年、レオポルド2世像(1928年に建立されたもの)をモブツ・セセ・セコ大統領が取り壊し命令。2005年に再建するも、のちに市民からの抗議で取り壊し。現在では国立博物館研究所の敷地内に、デ

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【メルヴィル記念塔】

 英スコットランドの都市エディンバラにあるセント・アンドリュー広場に建てられている記念塔(1823年建立)。2020年のBLM運動による【ヴァンダリズム】標的となった文化財の一つ。  2020年、塔の台座に“GEORGE FLOYD”“BLM”などの落書きによって汚損された。  なぜこの塔が落書きされたのかというと、天辺に初代メルヴィル子爵ヘンリー・ダンダス(1742~1811)の像があるからである。さすがに高さ46mの塔に昇って本体に落書きする根性はなかったようだ。  ヘ

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【ポール・クリューガー像】

 イギリス植民地主義によって建国されたトランスヴァール共和国(現南アフリカ共和国)の初代大統領で、同国初期の白人支配者。  首都プレトリアに像があるが、“KILLER KILLER”と赤で落書きされ、像自体にも手や腹部などが血のように赤く塗られている。激化する抗議運動に対応して棒との接近を防ぐため、防護柵が設けられたとのことである。 参考リンク・資料:  資料収集等、編纂費用捻出のための投げ銭をお願いします!↓

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【沼津市『ラブライブ!サンシャイン!!』キャラクターマンホール】

『ラブライブ!サンシャイン!!』は静岡県沼津市にある架空の学校を舞台にした「スクールアイドル」の少女達の活躍を描く物語で、テレビアニメ版を主軸ストーリーとして漫画や担当声優の活動などを通して展開されている人気作。  同市では土産物に特産品にと盛んにキャラクターコラボ商品が作られているほか、ラッピング電車なども走っている。アニメによる「町興し」の成功例として最も有名な作品のひとつである。  のちの【所沢市「宇崎ちゃん」LEDマンホール】など、近年はマンホールなどにもキャラクター

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【人魚姫像】

 アンデルセンの童話『人魚姫』をモデルに製作された、デンマーク首都コペンハーゲンの観光スポットとなっている銅像。等身大なためか「世界三大がっかり名所」の1つとしても親しまれている。年間100万人以上が訪れ、日本人には特に人気だという。  その一方で少なくとも十数回にわたり、フェミニストや反捕鯨活動家、人種差別反対運動家などによるものとみられる破壊や落書きなどの【ヴァンダリズム】の標的となっている、原作さながらの薄幸の美少女である。 主な事件 1961年 髪を赤に塗られ、下着

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【セシル・ローズ像】

 セシル・ローズ(1853~1902)はイギリスの植民地政治家で、いわゆるアフリカ縦断政策を推し進めた人物。ケープ植民地首相。また鉱物採掘で巨万の富を得て成り上がったことでも知られ、ダイヤモンド最大手デ・ビアス社の創立者でもある。  世界史の教科書などでよく引用される、この風刺画の人物である。  イギリス本国および南アフリカなど各地に像が存在するが、本人の経歴から2020年以前から反植民地主義・反人種差別運動による【ヴァンダリズム】や撤去の対象となっている。  以下はその被

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【ジェイムズ・クック像】

 2020年、ジョージ・フロイド事件をきっかけにBLM暴動が激化し、その煽りで奴隷制や植民地主義に貢献した、あるいは擁護したとされる歴史上の【偉人像】が数多く【ヴァンダリズム】の被害に遭っている。  イギリスの海洋探検家であるジェイムズ・クック(1728~1779)いわゆるキャプテンクックの像も、その例外ではない。  2020年6月、オーストラリアのシドニーではハイドパークにあるジェームズ・クック像が落書きされ、犯人が逮捕された。  オーストラリアでは他にキャプテン・ジェイ

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【クリストファー・コロンブス像】

 2020年、白人警察官の制圧による黒人被疑者ジョージ・フロイドの死亡事件をきっかけに勢いづいた「BLM」暴動の流れで、アメリカ各地で主に南北戦争以前の偉人像に対する破壊活動が活発化した。コロンブス像もそのひとつである。 (頭部破壊されたボストンのコロンブス像。『AFP BBNEWS』より) (倒されたミネソタ州セントポールのコロンブス像。『読売新聞』より)  コロンブスの像は当然ながらアメリカの各地に存在するため、破壊されたのも複数個所にのぼる。その破壊の具合は、

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【鏡を見るヴィーナス】

 ディエゴ・ベラスケス(1599~1660)作。『鏡のヴィーナス』とも呼ばれる。  裸婦が寝そべって鏡を見ている後ろ姿を描いた油絵で、女性の美しい後ろ姿のラインと顔を同時に写実されている。なお現存する唯一のベラスケスの裸婦画でもある。当時の裸婦画の現存数が少ない理由は、17世紀当時のスペインでは異端審問によって裸婦画が弾圧の対象となっていたためである。  この弾圧を生き延びた本作は、20世紀になって再び受難を迎える。  過激派フェミニストのメアリ・リチャードソンが、ロン

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【エドワード・コルストン像】

 イギリスのブリストルにあった銅像。  エドワード・コルストンは17世紀の人物で、同市の発展に多大な貢献をなした富豪で慈善家でもあった反面、その財を奴隷貿易によってなしていた一面もある。そのために2020年6月7日、アメリカのBLM運動に呼応したデモ隊の暴徒によって破壊。  像は落書きされ、興奮する暴徒たちによって倒された挙句、市内を引き回され、ブリストル湾に投げ込まれた。警察は器物損壊として捜査するとしている。  BLM活動家たちは破壊の直後、同じ台座に自分達の代表である

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【ヴィクトリア女王像】

 ヴィクトリア女王(1819~1901。在位は1837~1901)はイギリスの女王で、世界各地に植民地を持ったため「太陽の沈まぬ国」と呼ばれた大英帝国のシンボル的存在。  当時世界各地に建立された彼女の像は、植民地が独立していくとともにイギリス帝国主義を恨む現地の人々からの憎悪の対象ともなっている。  例としてケニア・ナイロビにあったヴィクトリア女王像は2015年、何者かに首を落とされて破壊された。現在でも放置され、台座のそばに横たわったままである。 (ケニア・ナイロビ

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【イエス・キリスト像】

 キリスト教の教祖像。  本来キリスト教も聖典としている旧約聖書に、有名な「モーゼの十戒」として偶像崇拝の禁止が明記されている。  この禁止は4世紀のローマ帝国によるキリスト教公認、それにともなう広範な布教活動のなかでイエス像・マリア像が使われ、厳密には守られなくなっていった。  しかし7世紀に東ローマ帝国と隣接する西アジアでイスラム教が勃興すると、彼らはキリスト教の偶像崇拝を厳しく批判するようになり、その影響でキリスト教内部でもいわゆる「聖像崇拝論争」が発生した。  72

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