犯罪が少ない国の特徴 - ゴミと犯罪の相関関係
犯罪が多い国、少ない国は実際にありますが、一体何が影響を与えているのでしょうか。
この疑問には様々な答えがありますが、一般的に犯罪率は、「貧困、失業、法執行の厳しさ」と関係があると言われています。
貧困の国では、生きるために食べ物を買うお金がなかったりするため、人や市場から食べ物を盗むことがあります。一方、犯罪を犯すと厳しい罰則を与えられるような国では犯罪を犯すことは少なくなります。
これらは至って当然の答えですが、他に要因は何が考えられるのでしょうか。
街の汚さは犯罪の増加に繋がる
皆さんの街には落書きやゴミは多いでしょうか。多い場合、犯罪リスクが上昇する可能性が高まると考えられます。
これは、前述した一般的な犯罪率が高い要因の中に含まれていません。しかし、街が荒廃していると犯罪率も自ずと高いだろうというのは予想される話しです。果たしてこの考えは合っているのでしょうか。
New Scientist(Graffiti and litter lead to more street crime)の記事によりますと、研究結果から、落書きやゴミが多いことは犯罪率が高いことに繋がるということが述べられています。
では、反対も然りで、街が清潔であればあるほど、犯罪率は低下すると考えて良いのでしょうか。
ゴミが減れば犯罪が減る
街に無作為にすてられたゴミを減らせば、犯罪は減るという仮説は正しいのかを調べてみました。
ez Landlord Forms(How Surprising Neighborhood Factors Like Trees & Trash Impact Crime Rates)の記事によりますと、盗難や不法侵入の発生率が低い地域の特徴は、「清潔で、緑豊かであること」と書かれています。
つまり、ゴミの少ない国では、犯罪率が低いということです。これには認識が大事であり、ある地域が安全であると認識されることで、自然と犯罪が発生しにくくなるようです。では、この安全であるかどうかは何で決まるのか。それは、その地域が清潔かどうか、で決まるというわけです。
犯罪率と清潔さの相関性
ここまで述べた通り、清潔さと犯罪率には、ある相関があるのではないかと考えられますが、実際の統計からしてそれは真実性があるのかを調べてみました。ここでは2つのデータを見比べてみます。
World Population Reviewによる清潔な国ランキングは以下の通りです。
なお、()内の数字はCreme Indexを記載します。
※Creme Indexは、数が大きいほど犯罪率が高いことを意味し、最も高い数値はベネズエラ(82.10)です。
1位:デンマーク(26.60)
2位:イギリス(46.90)
3位:フィンランド(26.50)
4位:マルタ(40.00)
5位:スウェーデン(48.10)
6位:ルクセンブルク(34.00)
7位:スロベニア(24.20)
8位:オーストリア(27.60)
9位:スイス(24.90)
10位:アイスランド(25.00)
世界平均のCreme Indexは(46.60)ですが、清潔な国ランキングトップ10の中でこの数値よりも高い国は、イギリスとスウェーデンのみです。
2カ国は犯罪率が平均以上ですが、その他の国は平均以下であり、数値が(30)以下とかなり低いことがわかります。
もちろん、犯罪率の低さは冒頭でもお話した通り、「貧困、失業、法執行の厳しさ」と関係していることもあり、一概に清潔だから犯罪率が低いと言い切ることは難しいかもしれません。
ですが、このランキングから見た相関関係を考えると、イギリスとスウェーデンは例外と考え、清潔な国であればあるほど、犯罪率も低いことがわかってきます。
引用:World Population Review - Crime Rate by Country 2024
引用:World Population Review - Cleanest Countries in the World 2024
KIREIは人の心理にポジティブな影響を与える
ここまで読んでいただくとわかる通り、環境は人に影響を与えることがわかっていただけたと思います。その国、その地域、その空間、がどのような環境であるかで、そこに住む人の心理に大きな影響を与えるわけです。
これは、KIREIな空間は、その空間にいる人の心にポジティブな影響を与えることを意味しています。
あなたがKIREIな空間に身を置くことで、さらには自分自身で家や街をKIREIにすることで、自分の中にある負の考えや行動を律し、人としての基礎基本の能力を大きく向上させることに繋がると考えられます。
自分の身を置く環境はとても大切だということを深く理解して、日常をより充実させていただければと思います。