見出し画像

論理的文章作成のポイントは『相手目線』 -論理思考力=想像力



論理思考スキルのポイントは相手目線

海老原です。

私が、論理思考研修の実例添削でよく指摘するのが「相手目線で書いていますか?」ということ。論理思考スキルが高い人は「自分目線」と「相手目線」を自由に行き来できます。

論理思考研修では、自分が書いた「仕事のメール」を題材として使います。そこで、強調するのは、メールを書く目的を押さえることです。

目的を押さえるとは、起きてほしいことのイメージを持つこと。メールの場合、メールを受け取った相手が何を感じるか、何が起きるかを映像としてイメージするように指導しています。


画像2

「このメールを受け取ったら、●●さんは、どう感じると思う?」と問いかけ、相手の発言や表情まで思い描いてもらいます。


相手目線でない文章事例-駐車場の申込書

駐輪場申込用紙トップに「インターネット環境がない方の申し込みの流れ」とありました。ということは、「インターネット環境のある方」の申し込みサイトがあるだろう、といろいろ探しましたが、「インターネット申し込みサイトはない」ことが判明しました。

画像1

どうやら荒川区民(私=作成者からみた「相手」)は、紙の申込書しかないようです。

申込書作成者の『自分目線』では場合分けがある

これは、おそらく申込書作成者が、申込書の配布先を振り分けるための文言でしょう。自社は、紙とインターネットの両方を用意しているが、荒川区には紙の申し込み方法しか提示していない。

気持ちはわからないことはないですが、一番トップの目立つところに書くのは、相手=申込書を書く人に優しくないですね。

私だったら、この1行目は削除。もしどうしても自分たち用の目印がほしいのなら、読み手が惑わない下の方に記載すべきでしょう。

申し込み作成者の自分目線

駐輪場申込みをする人には「インターネット環境がない方=紙で申し込む」と「インターネット環境がある方=インターネットから申し込む」の2つがあり、案内する書類も異なる。つまり、自分目線で考えると場合分けがあります。

申込者の『相手目線』で考えると場合分けがない

申込書を書く人、例えば荒川区民の目線

荒川区民は、紙の申込書しか選択肢がありません。場合分けなしです。

しかし、場合分けがある。つまり、別の選択肢(インターネット)があるように解釈できる文章の書き方をしています。

論理的文章作成のポイント

・論理的文章は相手目線で書く

・一旦自分目線で書いてもよいが、最後に相手目線で読んでチェックする

・論理思考スキルが高い人は、相手の発言や表情まで思い描くことができる。想像力が高い

<論理思考講師・BtoBマーケター海老原ノウハウ集 >

https://hitoshi-ebihara.com/logical-writing-skills/


いいなと思ったら応援しよう!