厄除招福
気がつけば冬至も過ぎてもう年の瀬
聖夜の鐘の名残を足早に消し去って
世の中は一気に忙しなくなる
まだ少し煩わしさの残る膝を庇いつつ
厄除け招福の正月飾りを自作する
収穫した唐辛子の赤い実を麻紐で束ねて
流木の横木にひとつふたつと連ねてゆけば
つらつらと頭をよぎる春夏秋冬
できなかったこと、不本意なことも
そりゃ、なくはないが、それにも増して
新しく出来たこと、嬉しかったことは
たんとある。そして何より
今年もいい一年だったなぁと、
こうして手作業をしながらゆっくりと
振り返れることのありがたさ。
さあさ、来年も
きっと、良き年でありますように。