初春をことほぎながら

森の入口の枯葉を敷き詰めた小さな庭先

野鳥の啄ついばみを楽しめる流木の餌台の上

常連のヤマガラやシジュウカラに混じって

ようやく訪れた新顔の小鳥は美しい目白メジロ

鶯うぐいす色の小さな身体　目元の白いアクセント

チッチッと微かな地鳴きを響かせながら

ふくふくとした愛らしい身体で枝を渡り

甘いもの好きの彼のために置いた蜜柑を

器用にくちばしの先でほじくって食べる

木漏れ日の窓辺で過ごす穏やかなこの時

小さな命とともに初春をことほぎながら