梅漬けの土用干し

秋が立つ日を迎えてもなお

衰えを知らない猛烈な陽射し

その太陽を味方につけて

梅漬けの土用干し

琥珀に染まった漬け酢の瓶から

くしゅくしゅになった梅の実を

竹笊たけざるの上にきちきちと並べ

三日と三晩　陽と風に晒す

梅雨空の下でも　暑さの盛りにも　

その折々に　折々の“季節の力” を

ちゃんと活かして蓄えていく

古人いにしえびとの知恵の深さ

ありがたし　ありがたし