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教育アプリ「和算を嗜む」をリリースしました!
数学に関してのアプリを作りたいと思い、「和算を嗜む」という教育アプリをリリースしました!
開発した経緯
数学は大切な学問の一つ
デジタル技術の革新に数学は欠かせない分野です。プログラミングにおいて配列の知識(高校数学で習う行列)が必須だったり、情報セキュリティにおいて、素因数分解が使われたりするなど、デジタルの世界では、数学は身近なものとして存在しています。しかし、学校だと公式をただ丸暗記するのみで、面白くないと感じる学生の子が多いのではないでしょうか?もっと、純粋に数学を楽しんで学べるアプリケーションは作れないだろうか?という構想からアプリ開発を始めました。
和算との出会い
数学に関して文献を探していた時に、和算に出会いました。江戸時代、数学は人々の生活にとって娯楽でした。塵劫記という数学のバイブルを人々は楽しんで読んでいました。算額と呼ばれる神社などに問題を掲示して、その問題を解いて...という風に和算家達は、数学のスキルを向上させていました。
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和算家 VS 生成AI
せっかく和算に関するアプリを作るので、和算家達が考えた問題を現代の人類の叡智ともいうべき存在である生成AIに解かせてみました。生成AIが解けない問題もあり、当時の和算家たちの思考は本当にすごいなと思いました。
素晴らしい世界観
コンピュータはおろか、電卓すら無かった時代に、高次方程式を解く術を持っていたり、円周率の計算の桁数が海外よりも早くたどり着いていた時期があったり、と鎖国文化の中で、和算は独自の発展を遂げていました。こんな素晴らしい世界観を後世に語り継いでいく社会的な意義もあるのではないか?と思うようにもなりました。よしっ!和算に関するアプリを作ろう!と決心しました。
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どのように開発したのか?
文化財オープンデータ
商用・非商用を問わず、自由に2次利用(加工・再配布)できるデータをオープンデータといいます。国や自治体の公共データや民間が公開しているデータもあります。現在、国は、日本が誇る文化財のオープンデータ化に力を入れています。国立国会図書館デジタルコレクションやジャパンサーチ、文化庁デジタルコンテンツなど、様々な文献がオープンデータとして利用できます。これらのオープンデータを駆使して開発しました。
和のデザイン
和算のアプリにふさわしいGUIにするため、和のデザインにしてみました。色合いを日本の伝統色のものを採用したり、和風のアイコンを取り入れたりして、開発しました。
レスポンシブ
tailwindというフレームワークを使って、あらゆるデバイス(パソコン、スマートフォン、タブレット端末)の画面サイズに最適化されるレスポンシブなGUIにしました。
PWA
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このアプリケーションはWEBアプリの構成で、PWA(Progressive Web Apps)に対応しているので、WEBブラウザ(SafariやGoogle Chrome)の「ホーム画面に追加」から、ネイティブアプリと同じようにホーム画面にインストールされます。
コンセプト
お酒を嗜むように、和算の世界に酔いしれてほしい、という意味を込めて「和算を嗜む」というアプリケーション名にしました。受験のための数学を勉強していてモチベーションの上がらない方、学生時代の数学を学び直したい方、親御さん、教育関係者の方々など、色んな方々に使ってもらえたら本望です。あなたも一度、和算の世界に酔いしれてみませんか?