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【自作のチャットボット】防災チャットボット「EYE」の公開!
今日は、僕が開発したアプリの中の防災チャットボット「EYE」のお話です。
生成AIが大ブームとなっている今日ですが、こちらは自作したチャットボットアプリです。
日本の災害の現状
日本では、地震、台風、津波、土砂災害、豪雨など、様々な災害が発生しており、災害大国と言われています。特に東日本大震災では、行政機関が麻痺してしまうという公助の限界が呼ばれました。日本は災害大国であり、全国どこでも災害が起こりえます。そんな時に、災害が発生しないデジタル空間に「防災の司令塔は作れないか?」そう思ったのが、開発のきっかけです。
人々の危機管理意識
災害が発生した時は、関心が高いのですが、時が経つと過去のことのように忘れられていき、防災は大切とわかっていても、なかなか取り組めない方々が多いように思います。人の防御本能の一つである正常性バイアスがかかってしまう状態です。このバイアスと向き合いながら、生活するために、毎日、少しずつ、防災を学べるような仕組みは作れないか?このように考えました。
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チャットボットの普及
昨今では、民間企業などのQ&Aサイトなどで、チャットボットを使用するウェブサイトが増えました。自分が聞きたいこと・知りたいことをチャット形式で導入することで、気軽に調べられるのがメリットだと思います。防災に関する質問などをお答えする防災チャットボットを作ってみよう!そう思いました。
EYE誕生!
デジタル空間に防災の司令塔を作る・毎日、少しずつ防災知識を学ぶ仕組みを作る・昨今のチャットボットの普及、「こういったことを組み合わせたらどうだろうか?」そのような経緯から防災チャットボット「EYE」は誕生しました。
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機能解説
メイン画面
毎日、チャットしながら防災知識を学ぶことができます。項目は、防災知識2つ、備蓄知識1つ、地震時の避難方法と災害体験談の5つです。さらに、話す内容が朝・昼・晩と変わるように設定しました。地震時の避難方法では、RPGのGUIを採用し、ゲーム感覚で学ぶことができます。災害体験談では、本をめくるようなGUIを採用し、じっくり読み進めることができます。
調べる機能
調べる機能では、雨雲レーダー、自然災害伝承碑マップ、ハザードマップなど、防災に関する様々なマップを調べることができます。特に、指定緊急避難場所マップでは、Deck.glというJavaScript製のGPUライブラリを使うことで、日本全国10万箇所以上の地点を1つのマップに載せることに成功しました。
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避難行動判定フロー
家族や世帯構成により避難する警戒レベルは異なります。家族ごとに学べるツールはできないだろうか?そう思い、この機能を開発しました。質問形式で、順番に答えていくと、どの警戒レベルで避難行動を取るべきか、簡単に学べるようになっています。
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実績
Geoアクティビティコンテスト2023にて、防災減災賞を受賞させていただきました。
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今後の展望
EYEは2023年1月に公開したアプリケーションです。今後は、ChatGPTなどの生成AIのAPIを組み込みながら、デジタル空間の防災の司令塔として育てていきたいと思っています。また、オープンデータ化・オープンソース化させて、似たようなチャットボットを全国の自治体で導入してもらえるように、公開していきたいと思っています。