英検1級単語 curator 知られざる太平洋戦争の裏側?!(タイでの日本軍の悲劇的な衝突)
2023/11/01
ブログ更新しました
本日curator について扱います。
よくキュレーターと言いますね。
日本語では、「情報に色々触れて、選別し、整頓してまとめてくれる人」のような意味で使われていると思います。
参考「意味が転じてその人なりの「視点」で情報を届ける人」
https://cyblog.jp/6482
英語では→
そもそもcurateの意味は①補助司祭・代理牧師②展示品を選択し、組織、管理する
のような意味がありますね。(ジーニアス英和大辞典・Oxford English Dictionary参照)
語源的には、何かを保護する人・協会の司祭という意味から、博物館や図書館の管理者という意味に変わったようです。
英英辞書→a keeper or custodian of a museum or other collection.
博物館やその他のコレクションの管理人。custodian = a person who has responsibility for taking care of or protecting something.
例文
・the curator of drawings at the National Gallery
ナショナル・ギャラリーのデッサン担当学芸員
・Mr. Asakawa, who works as a curator at a museum in Iwate Prefecture, restores the items of his museum that were damaged by the 2011.
7 日前 - 岩手県の美術館で学芸員として働く浅川さんは、2011年の東日本大震災で被災した美術館の収蔵品を修復している。
・以下の例文を記す前に記事の概要や簡単な歴史背景を述べます
日本は1941年、太平洋戦争を開始した。その際、東南アジアのビルマとマレー半島に向かっていた。途中でタイを経由する必要があった。日本軍はタイに通過して良いか尋ねたが、当時すぐに返事がなかったので、許可なしにタイを通過しようとして、(プラチュア・キリー・カーンという都市・タイの空軍施設がある場所・今は戦争記念博物館になっている)タイの軍隊と衝突することになってしまった。実際にはタイの政府は数時間後に日本を正式に通過させることに同意したが、数時間の衝突により両軍に犠牲が出てしまった。。戦争はやめるべき、という博物館の学芸員(curator)の言葉も紹介されています。
という知られざる歴史のお話です!
では英文です、NHKさんから引用。
Forgotten battle: Japan's WWII clash with Thailand (2022)
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/news/backstories/1871/
Notice of the ceasefire reached the province of Prachuap Khiri Khan later than other coastal regions. As a result, there was a battle reportedly lasting more than 30 hours. Japanese troops were landing at a shore where a Royal Thai Air Force base was located. By the time they laid down their weapons, more than 40 Thais and an unknown number of Japanese were dead. The base is now home to a museum commemorating the conflict.
停戦の通告がプラチュア・キリー・カーン県に届いたのは、他の沿岸地域よりも遅かった。その結果、30時間以上も戦闘が続いたと言われている。日本軍はタイ空軍基地のある海岸に上陸していた。彼らが武器を置くまでに、40人以上のタイ人と未知数の日本人が死んだ。基地は現在、紛争を記念する博物館になっている。
Curator Sumalee Phosri says she wants people to understand the pain of war.
キュレーターのスマリー・ポスリさんは、戦争の痛みを理解してほしいと言う。
"I want everyone who comes here to learn that war is not good," she explains.
「ここに来るすべての人に、戦争は良いものではないということを学んでほしいのです」と彼女は説明する。
現代でも戦争が起きています。戦争はやめた方がいい、それはその通りと思いつつも、お互いに適切な距離を取れずに、どうしても相入れない「正義」がぶつかることもまた避けられないようにも思います。自分は、留学中に熱心なイスラム教徒の大学生と意見をやり合ったことがありました。僕はたまたまカトリック系の大学を出ていますが、キリスト教について否定されたことがあります。豚肉を食べることも否定されました。その他様々なこと(自分では当然と思って信じ、やってきたこと)を否定されて悲しい気持ちになり、かつ、分かり合えないことがこの世にはあるなぁと実感しました。今では、「適切な距離感」が大事と思っています。
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