見出し画像

宇宙スタートアップに入社します

※この記事は、僕の存在を知っている人に向けて、紆余曲折を経た結果これからこんなことやります、ということを伝えるべく書いています。

5月からワープスペースという、筑波大発のスタートアップに入社します。
地球を周回し、地表を観測する人工衛星に対して、光を使ったデータ通信サービスを提供する通信会社です。いま宇宙産業全体が、従来のような研究開発から、"ニュースペース"と呼ばれる、商業化を目的とした事業開発へとシフトしています。

ニュースペースと呼ばれる事業には、宇宙旅行計画や、人工衛星を大気圏で燃やして"人工流れ星"を演出するエンタメまで、幅広くあります。そのなかでも特に注目を集めているのが、地球に近い軌道に人工衛星を打上げ、地表面を観測する"リモートセンシング"です。

ところが、リモートセンシング事業の成長・拡大に、通信インフラが追いついていないため、人工衛星が頑張って取得した地球のデータを、十分に活用出来ない問題に直面しています。ここでは詳細は省きますが、その通信の問題を解決しようとしているのがワープスペースです。

入社が決まるまで

去年の8月頃まで、海外の大学(院)で学ぶか就職するかで迷っていました。結果的に、進学時期はズラして就職すると決めましたが、やりたい仕事を見つけても新卒を募集していないのがほとんど。

当時関心があったのは、交通インフラを交えたMaaS系の事業開発や、とあるデザインファーム、Wiredなど。いずれも新卒を採っておらず(そうだよね)、断念しました。

他に面白そうと思っても、募集締め切りがすぎていたり、説明会終わっていたりと、8月に就活を始めたのは遅すぎたのでは…?と薄々気付き始めたのが9月後半。「専門性ないなら一旦ビジネスの経験を積もう!」と決めて、新卒入社を見据えてテラドローンで長期インターンを開始。バックオフィスがメインだったものの、海外事業開拓の仕事もすこーしだけやらせてもらえて、「入社ありだなー」と思っていました(経験積みたい学生にはかなりお勧めです)。

その矢先、アフリカ時代にお世話になった方から「宇宙事業興味ない?」とワープスペースを紹介されて、今に至ります。

なぜ宇宙なのか

アフリカ行ったり勉強頑張った結果、宇宙にたどり着くとは想像もしていなかったので、本人が一番驚くパターンです。笑

ただ判断基準として、"会社の成長がよりよい社会の実現に繋がるか"という観点を持っていて、その点では宇宙業界の持つポテンシャルは底知れないので、おかしな方向に進んだとは思っていません。

実は人工衛星は、見えないところで私たちの暮らしを支えてくれていて、天気やGPSのような日常的に必要とする機能だけでなく、3.11の際には被災状況を把握したり、通信の復旧といった点で活躍し、文字通り縁の下の力持ち的存在です。

昨年、アマゾンやオーストラリアで甚大な被害をもたらした山火事や、国内でも巨大台風が連続して発生したりと、温暖化を原因とする災害が多発しました。衛星データの活用が進んだからと言って、台風の発生を抑えることは出来ませんが、森林火災が深刻化する前に対応できる可能性は高く、今後さらに必要になると考えています。

文系が宇宙業界でなにをするのか

宇宙業界と一口に言っても、ロケット/衛星開発から事業開発までの流れがあるので、特殊すぎる職種はそんなにないのかなと思っています(もちろんNASAのスーパーエリートは違うと思いますが)。宇宙業界じゃなくても、エンジニア・マーケティング・セールスがいるのと同じです。

3月にインターンとしてジョインした僕の最初のミッションは、官庁に研究開発資金を無心することと、クラファン達成に向けたSNSの発信。資金/時間など、とにかく莫大なコストがかかる研究開発型のスタートアップなので、資金調達以外にも、国の助成金制度などを使い倒す必要があり、予算をもらうための資料作成(一部)をしていました。クラファンはリンクを張るので参照ください。

コロナで営業活動が出来ない5月現在は、会社ウェブサイトのリニューアルや広報など、バックオフィスメインの仕事をもらっています。これからのマーケティングスキルとしてSNS運用の経験は重要ですし、デザイナーや代表と連携しながらサイト作成をマネジメントするのも面白い仕事だと思っています。

インターン開始から二ヶ月ほど経ちますが、"宇宙だから"関わる人も特殊、なんてことはないと感じています。業界のトレンドがどうなっているのか、プロジェクト達成に対して何が重要なのかを見極めながら、今の自分に出来ることをやる。と同時に、せっかくのスタートアップなので思い切りストレッチを求められる仕事も経験したいと思っています。

画像1


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?