いつもの日常に、少しの冒険を
私の行動範囲は大きくはなく、仕事場までは車で5分ほど。買い物場所も家からそう遠くないお店やショッピングモールで済ませることが多い日常。
そのモールでは、親友のような妹と「ちょっとお茶でもしようか」と美味しいコーヒーを飲むことが、お決まりの楽しみです。
毎日同じ景色、同じルーティン
それは私にとって安心感に包まれた大好きな日常。でも時に、いつもとは違う何かに触れたくなることがあります。
ふとした瞬間に「違う空気を吸いたい」と思うのです。
そんなとき、ちょっと足を伸ばせば行ける距離のカフェや映画館、大型ショッピングモールへ出かけて行くことで気持ちの切り替えをしていますが、時々、都会へと足を運びたくなります。
それは私にとって大きな冒険かもしれない
ドキドキ、わくわくする特別な時間。
都会の人混みは時に息苦しく感じることもあるけれど、それでも普段とは違う景色の中に紛れ込むとなにか特別な感覚が得られるのです。
私が楽しみにしているのは、大きくて素敵な、カフェがある本屋を訪れること。
そこには、私の住む周りには存在しない特別な空間があり、一歩足を踏み入れると同時に、心が喜びに包まれ自分の顔の表情が変わるのを感じます。
ずらりと並ぶたくさんの本たち
その光景はまるで、サンタクロースが届けてくれたプレゼントを開けるときのようなワクワク感。そんな思いをさせてくれるこの瞬間がたまらなく大好きです。
実は私、あまり本棚をじっくり見て歩きません。
パッと目に入る瞬間に感じるインスピレーションを大事にしているからです。
未知のタイトルや表紙に目を輝かせながら、はじめにとおわり、そして目次を見てパラパラとめくり「どの一冊を連れて帰ろうか」と心の中で選び抜く時間は、私にとってとても特別なもの。
そして、その中から直感的に「これ!」と心に決めた一冊。その本が私にとって特別な存在になります。
そうなる!となぜか思うのです。
窓際にあるイスに腰掛け、買ったばかりの本を取り出しパラパラと読みめくりながら、その選択が「運命だった」と感じる瞬間がやってきて、言葉にならないほどの幸せを感じるのです。
その一冊を通じて、日常にもまた違う色をつけてくれる
家に帰り、静かな時間の中でその本を開いた瞬間、出会ったときの光景を思い出し、それはただの本ではなくなります。
都会でのひとときがそうさせているのか、まるで魔法にかかったかのように、その一冊を通じて普段の生活に新しい風をそっと送り込んでくれる。
これから先もずっと“特別な一冊”となり、私にとっての大きな冒険の余韻を心に残してくれるのです。
もちろん、日常の中にも特別な本との出会いは確かにあります。でも、少しだけ遠くへ足を運び、普段とは違う世界を感じながら見つけた一冊は、ただの本ではありません。
だからこそ、時にはいつもより少し足を伸ばし、いつもと違う場所に出かけてみる。その出会いが、これからの私の日常をさらに豊かにしてくれると信じているから、たまにはふらっとどこかへ足を運んでみようと思えるのです。
そんなふうに、日々にいつもとは違う冒険を加えてみてはいかがですか。
最後に
そんな特別な時間を大切な思い出として心に残すために、心がけていることがあります。
それは、出かける前に「帰ったらこれをやらなきゃ」「あれも片付けなきゃ」と焦らなくて済むように、やるべき家事をすべて終わらせておくこと。
そして、帰って来た次の日は一日中メイクをせず、肌をゆっくり休ませられるようにしておくことです。
最低限の家事だけで済むよう準備を整えておけば、心にも体にも余裕が生まれます。
こうしたひと手間を加えることで、特別な時間を思い切り楽しむことができ、その余韻も長く続く。
日常に戻ったときに、また新しいエネルギーを持って歩き出せる――そんな自分になれる気がします。
あなたにもきっと訪れるはず。
最後までおつき合いいただき、ありがとうございました。
それでは、また。