なぜか音楽業界を攻略する方法を書くことに
今日も何も思いつかない。
たぶん昨日飲んだアルコールのせいだろう。
酒は体に悪いというのはアホでもわかるが、ついつい飲んでしまうのがアルコールの効果なのだろうか。
お酒を飲まなくてもストレス発散できる人が羨ましい。
そういう人は何でストレス発散しているのだろうか。
スポーツや性交渉、趣味といっても仕事をしていると、そんなに好き放題にはやれないんじゃないかと思う。
ということはストレスを我慢し続けているということなんだろうけど。
何も浮かばない。
何も浮かばない。
何も浮かばない。
何も浮かばない。
何も浮かばない。
こうして頭を極力使わず文字を書きながら、好きな音楽を聴くのは割と好きだったりする。
中学、高校は人並みに勉強していたけど、「勉強して良い点を取りたい」というより、
「赤点を避けたい」
「勉強しているときに好きな音楽を聴きたい」
という2点が本心であった。
そのため学校の授業より家での自習の方が集中できたし、勉強の理解も早かった気がする。
学校はどちらかというと
「友達と話す休み時間」
「勉強以外ができる部活の時間」
「音楽を聴ける移動時間」
の3点のために通っていた。
まあでも僕の通っていた田舎の公立の学校に来るような人は、僕と似たような考えで通っていたと思う。
ちなみに音楽を好きになった時のことは、あまり覚えていない。
テレビはそんなに音楽を意識して見ていないし、CDやDVDを買いまくるようなお金も無かった。
ラジオ世代であるけれど、我が家にはラジオを聴く習慣は無かった。
少なくとも日常生活の中で音楽を好きになったわけではなさそうだ。
しかしながら父親が音楽好きで、自分の好きなCDを買ってCDプレーヤーで聞いているのを知って、小学生だっただろうか?父親がいない間に父親の部屋に行って勝手に聞いてみようと思ったことがあった。
父親の部屋に入るまでは父親が何のCDを買っているか知らなかったけど、部屋に入ってみると意外なことにメジャーなCDばかりだった。
たしかスイミー、平井堅、EXILEあたりだったと思う。
要はドラマの主題歌の曲を聴いていたということだ。
当時の僕もそれなりにドラマを見ていたので、曲名を見ただけで「あの曲かー」となった。
既に聞いたことのある曲で感動なんかないとCDプレーヤーのイヤホンを耳にさして再生してみると驚いた。
とても驚いた。
曲自体というよりCDプレーヤーのすごさに驚いていた。
よく考えてみればCDプレーヤーも、あの時が人生初だった。
お店のBGMやテレビで流れているのとは全然違って、臨場感があったのを記憶している。
脳内でアーティストが歌っているんじゃないかと思うくらい、僕の中では衝撃的な瞬間だった。
それからというもの定期的に父親の部屋に忍び込んでCDを聴いていた。
いつか自分も大人になってお金を稼ぐようになったら絶対にCDプレーヤーを買って音楽を聴こうと心に決めた。
実際にはCDプレーヤーは中学生くらいで不要になり、音楽はiPodで聞くことが当たり前になった。
更にありがたいことに父親が「勉強にも使うだろう」とパソコンを買ってくれたので、毎日のようにゲオやTSUTAYAに行ってCDをレンタルしiPodに書き込む作業をしていった。
特に押しのアーティストはなく、その時に流行っていた曲やオムニバスのアルバムをレンタルするなどして、多彩な曲を聴いていた。
大学を卒業する頃には僕のiPodには1,000曲を超える音楽が入っていた。
そして普通の人と違っていたことは「歌詞に全く興味を持てなかった」ことである。
CDには歌詞カードがついているし、インターネットで無料で調べることも出来たのだが、なぜか一切知ろうとしなかった。
そのためカラオケで好きな曲を歌おうもんなら、事前に予習は必要になるのでカラオケはあまり得意じゃなかった。
みんなはどうしていたんだろう?
聞いていたら自然と歌詞を覚えたものなんだろうか。
大学1年のときに友達にすすめられて「korn」というバンドを知った。
精神病を患っているボーカルのジョナサンが、日々の鬱屈した思いを裸の女性の髪の毛を後ろから引っ張っているような形のスタンドマイクで精神錯乱状態で歌う姿にどこか惹かれるものを感じた。
さらにkornの初期のアルバムには歌詞カードが付いていないのも面白い。
「曲なんて聞く人によって解釈を持ってくれれば良い」というジョナサンの理念が理由だそう。
音楽業界のなかではぶっ飛んでいる考えだが、歌詞に興味が持てない僕からしたら少し親近感が湧いた。
全然話は変わるが、CDのジャケットなりYoutubeのサムネ、Spotifyのアイキャッチ画像などを、UnrealEngineで作ると良いデザインが手軽に作れそう。
プロのアーティストなら恐らく専門のデザイナーに外注していると思うが、それが出来るのは事務所に所属していたり知名度があって、デザイナーの方から勝手に寄ってくるようなアーティストに限る。
99%のアーティストはどうしていたんだろう?
自作しているのか、友人などに格安で作ってもらっているんだろうか。
所詮1人のユーザーにしか過ぎない僕の感想としては、あそこのデザインは結構大事というか、手に取るかどうかの生命線になっている気がする。
あくまで知らないアーティストに限るが、ストリーミングサイトやCDショップで大量に並んでいるなかで、どれを手に取るか判断する要素は「デザイン」「値段」くらいしかない。あとストリーミングサイトであれば「いいね」の数と。
それでも知らないアーティストの99%はスルーすることになるわけで。
そう考えると音楽業界というのは大変ハードな業界だ。
楽器を手に入れる時点で軍資金が必要だし、都会になると練習する場所を探すのに一苦労だ。
「歌う」ことに才能がない人はバンドのメンバーとして、ボーカルができる人と組まないといけなくなる。
学校の授業に「音楽」があるのに、それで小銭すら稼げない人が99%という現実。
さらに残酷なことに容姿によって人気が変わったりする有様。
まるで音楽を始める前から結果が決まっているようなものだ。
何か今の時代ならではの工夫ができないものだろうか。
こういうどうでも良いことを自分事のように考えてしまう点が、自分が自分でキモいと思う。
話を戻して、宝くじを引き当てるような音楽業界でそれなりに知名度、お金を手に入れるには、
①プラットフォームで露出を増やす
②CDのジャケットにこだわる
③ファンクラブ
の3点が今の時代に即している。
①プラットフォームで露出を増やす
音楽はまず曲を知ってもらわないと話にならない。
アイドルのような色物は置いといて、基本的にヒットするアーティストは本人の人間性やトークの前に曲から知られることがほとんど。
「アーティスト⇒曲」というのは少なく「曲⇒アーティスト」という、当たり前のように聞こえる前提条件が大事。
・何だかよくわからない雑誌
・集客が壊滅的なローカルイベント
・再生回数の少ないYoutuberとコラボ
以上のような活動はギャラが出ないのであれば後回しにするべき。
とにかく曲を作ることに時間と体力を注ぐ必要があるからだ。
さらに漫画やドラマと違って音楽の場合、「途中から知っても楽しい」ということが可能である。
最初のアルバムの存在なんか知ってもらってなくとも、直近の曲からファンになってもらえば良いわけで。
逆に言うと「曲を出していかないと露出が減る」ということだ。
どれだけ良い曲を作っても1年も経てば、店頭やストリーミングサイトでの序列は遠いかなたへ引き下げられてしまう。
数年前のアルバムが「おすすめ」として固定化されるには、その時点で有名になっている必要があるからだ。
そういう意味では毎日とんでもないオーディエンスを集めているプラットフォームのなかで、どんどん新曲を卸し続けることが大事になってくる。
「どのプラットフォームが良いのか?」という質問には「全て」というのが答え。
Youtube、TikTok、FaceBook、Twitter、Instagram、Spotify、、、すべてである。
ストリーミングサイトのプレイリストに自分の曲をねじ込みにいく営業活動は欠かせないだろう。
プラットフォームの良い点は「少額から始められる広告」があること。
音楽に限らずインターネット広告は近年のマーケティングにおいて有効な手段となるだろう。
②CDのジャケットにこだわる
意外とCDの使い方を分かっていない人が多いが、CDは名刺である。
「曲を作ってみたので聞いてください!」というセリフをもってCDを渡しても、まともに聞いてくれることはない。
そもそもCDを再生するCDプレーヤーやパソコンを持っていない人が多数派であるからだ。
「じゃあCDなんか作らなければいいのか?」という人がいるが、それも違う。
CDは名刺として使える。
もらったCDを再生して聞くことはなくとも、中を開けるくらいのことはしてくれる場合が多い。
ジャケットのデザイン、歌詞カードにこだわりが垣間見えるCDは、ついつい10秒くらいは眺めて、あわよくば漫才の掴みにある「名前だけでも覚えてもらう」ことが起きたりする。
さらに人間というのは不思議な生き物で、本人からもらったCDは捨てづらい。
「罪悪感」という言葉に集約されるのだろうが、とにかく捨てづらい。
その辺は紙の名刺よりコスパが良い。
もし本当に曲までしっかり聞いてほしい場合は、ジャケットか歌詞カードにQRコードを貼っておき、そこから自分のYoutubeなりSpotifyに飛んでもらうといいだろう。
③ファンクラブ
インターネットの普及により有名アーティストでさえ稼ぎづらい時代になった。
おまけにサブスクなんて商売はアーティスト、音楽事務所としては地獄のサービスだろう。
とはいえ日本だけで考えると、人口も所得も減っていく一方なので、ライブやCD、DVDだけでは早い段階で天井が来てしまうのもジレンマ。
そこでファンクラブという仕組みを今一度やり直すのが良いかもしれない。
ライブやサブスクなど「曲を知らない人」「曲を少し知っている人」を取りながら、「曲を聞きたい人」を増やしてお金を生む必要があるからだ。
最近だと「オンラインサロン」とも呼ばれるが、名前が変わっただけで構造は同じ。
日本には「出資法」という法律があり、不特定多数からお金を集めることが違法になっている。
しかし対価としてならOKになるので「1,000円でも2,000円でも恵んでくれたら新しい曲を書きます、ライブやります」という仕組みにしてはどうだろうか。
①②で説明した「アーティストがすでに作った曲を偶然知ってもらう」という形ではなく、「ファンに依頼されてから曲を作る」という考え方だ。
「依頼」と言っても実際にはアーティスト側が好きに作れば良い。
もっと言うとオンラインサロンのように「会員費用を払ってもらう」のではなく、CDやグッズを買ってもらうことで会員と見なして、ファンクラブ内のサービスを提供するという形でも良い。
先ほど人口問題に触れたが、1つ見落としていた。
「1ユーザー=1枚のCD」ではなくても良いはずだ。
「1ユーザー=10枚のCD」でも成り立つんではないだろうか。
某アイドルのファンは握手券を手に入れるために、聞きもしないCDを100枚とか買っているらしい。
②でも触れたようにCDはもはや音楽とは違うツールになったということを物語っている。
たくさんCDを買ってくれた人には「その人限定の短い曲を書く」という特典もアリだ。
その曲を一般公開するなんてすれば最高の仕組みだ。
従来のファンの在り方は「聞く人」であったが、応援するアーティストのプロデューサーを疑似体験できるのだ。
「それだと金持ちのファンだけが優遇されるのでは?」というモラル的な批判がありそうだが、そもそも現状のCD、ライブ、グッズの値段はあれが本当に適切なのだろうかと僕は思う。
Nirvanaの故カート・コバーンが米メディアのインタビューで、最近のライブのチケット価格を初めて知る、という映像がある。
カートがインタビュアーに「最近のライブのチケットはいくらなんだい?」と聞いて、インタビュアーが「5,000円です」と言うと、カートは口をあんぐり開けて「誰がそんな値段で買うんだよ!」と呆れていた。
続けてカートは「2,500円でもぼったくれると話していたところだぜ」とも。
音楽業界のビジネスモデルにまで話が飛躍してしまうので深堀りしないが、単価は今一度見直してみる必要があるかもしれない。
僕がパッと思いつく策としては「VIP枠を作る」というもの。
特定の人数のみに、5万円くらいの値段をつけて売る。
1万円など中途半端な値付けは逆効果だ。
5万円くらいの「庶民には手が届かない値段」が設定されたVIP枠を作る。
その分だけ一般枠の値段を値下げする。
日本にも一部のライブでVIP枠を設けているのを見るが、ほとんどの場合はVIP枠を追加しただけで一般枠の値下げを行っていない。
それだと底上げをしただけだし「金の亡者」と言われてしまうのも分かる。
大事なのは「一般枠を値下げするためにVIP枠を作る」ということ。
そうすると全体の売上は変わらず、
「特別な待遇を受けられるVIPサービス」
「所得の低い人もファンとして取り込む」
「リピート買い、複数購入」
という3本の矢が達成できるはずだ。
(ふと思ったが同じ売上だとVIPサービスのコスト分だけ利益が減るので、一般枠の値下げに伴い一般枠の待遇を少し下げる必要もあるだろう。)
このような単価の見直しの考え方をファンクラブにも取り入れることで、運営も成立してアーティストへのダイレクト課金が増える。
加えてCDを沢山買った人のために「レンタル倉庫サービス」を始めても良いかもしれない。
某アイドルの握手券のファン目線の唯一の難点は「大量に買ってしまったCDの置き場所がない」ことである。
それゆえに行き場のないCDがフリマサイトでベタベタの相場で流通してしまい、通常価格の設定にも火の粉が及ぶことになる。
アーティスト側としては事前にレンタル倉庫サービスを提供し、
「たくさん購入して下さった方の商品については、発送せずにこちらで保管しておきますので、必要なときに必要な分だけ連絡してもらえれば着払いで発送させて頂きます」とすれば良い。
バーやスナックのボトルキープからの応用だ。
「アーティストがレンタル倉庫を提供」と言っても巨大な倉庫を用意する必要はない。
1~2畳くらいの小さなレンタルスペースであれば月5,000円くらいで貸してもらえるし、戸建て住まいのだったら家に置いておけばよい。
色々話してきたが6,000文字が見えてきたので、さすがに疲れたし終わりたい。
ここで話ししたことは僕の空想であり再現性は保証できないので、話半分でとどめてもらえると助かります。