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ひとり親のその先についてのお話し

離婚の心構えも下準備もなく、突然ひとり親になった体験を投稿することで、この先そんなにまっくらではないよっていう事を伝えたいと思いnoteを始めました。
離婚を考えている方 離婚に向けて進行中の方 離婚をした方
状況も理由もさまざまで、当事者にしかわからない思いにどれだけ届くかはわからないけれど、悪い後は良くなる と伝えたい。
今すぐには思えなくても、先がみえなくても そう思える日が必ずくることを伝えたい。


私のこれまでのライフイベント

29才 結婚
   わんこを家族に迎える
30才 娘を出産
32才 2人目を妊娠するが流産
34才 3人目を妊娠するが流産

36才 離婚
   再就職(派遣社員と副業バイト)
40才 甲状腺がんが見つかり入院
42才 転職(正社員)
44才 わんこが天国へ旅立つ
   娘が私立高校へ進学
45才 転職(正社員)
47才 娘が私立大学へ進学

娘の出産を除いて、30代はまさしく暗黒時代だった。
不育症で悩んでいた
皮肉にも離婚することで悩みとする必要がなくなった
でも、流産となった子に対する懺悔の気持ちは消えない。
娘が10才になる年に わたしはがん告知を受けた
40才の誕生日の日だった。

離婚をした時の不安と、命にかかわる不安、どちらがどうか比較はできない
ただ、はじめて自分は死ぬかもしれないと思った日の恐怖は忘れられない
わたしがいなくなったら、この子はどうなるんだろうか
人生は無情だと恨んだ

それでも 生きている

私は死なずに生きているし、今は心から笑える
離婚をしてから 機会があれば呪文のように娘に伝えてきた言葉がある
いい事も かなしい事も すべて含めて人生
サンタになりすましてプレゼントに添えたメッセージカードや
母の日や2分の1成人式でくれたお手紙への返事にも
この言葉を忍ばせて 人生とはそういうものなんだよ と伝えることで
パパがいなくなった悲しみを少しでも 和らげることができればいいのに
という わたしの勝手な願いをこめていた

離婚当初は娘の心も不安定になり 心配でたまらなかった
ただ、娘を一人にさせない 空白の時間を作らないことに神経を注いだ
私だけではできなかった
周囲の人の支えや温かい心があったからできたことだ。
いつの間にか きらきらとした娘の姿に 力をもらっていた
子供ってスゴイ! じぶんの世界を生きていっている!

「ママ、ママ、ママー!」と今日一日の出来事をたくさん教えてくれた
もちろんトラブルもいざこざも、学童や学校にいきたいくない日もあった
2人で大喧嘩する日もあったし 
おじいちゃんおばあちゃんと一緒に暮らしたくない日もあった
そんな日もひっくるめて人生なんだと 
私たちは 必然的に生きることに向き合いつづけた

この世は捨てたもんじゃない

ひとり親という負い目も感じるし 
人の助けを受けているという引け目も感じる
でも、子供は家族の中だけで育つものじゃない
ひとり親となったことで、いろんなコミュニティに入れざるをえなくなった
でも 今はそれがよかったと心から思える

ひっこみじあんでママから離れなかった子が
いつの間にか、どこでも馴染んでしまえる子になり
「前からいたみたいだね」とよくいわれるタイプになっていた
それに、根本的に人を信頼していて
他人に助けを求めたり相談することができる
これって、なかなかできないことだと思うんです。
きっと、いい大人に出会えて来たからこそ、できるんだと思う
私の知らないところで 娘は成長していたんです

自分がこの子を育てるは 思い上がり

そう気づいたのは、子育てが一段落して
振り返ってからのことでした
最初からきづいていたら もう少し気持ち楽にやれていたのかもしれない
子供は色んな人の手にふれて育っていくもの
人に預けて後ろめたくならなくていいし
人のお世話になっていると引け目に感じなくていい

ただ、親は安全基地でありたい
娘の専属応援団長でありたい
いつでも、耳を傾けるし
一緒に悩んで泣いて笑って たわいもない居場所を守りつづけていく
それはわたしの命が途絶えるまでつづく 親の特権なんだ

その先へ

ひとり親だからって何が大変なの?と思われる方もいるかもしれないけど
当事者にしか分からない事だと思う
わたし自身は例えるなら急に真っ暗なトンネルに入り込み
誰かがあかりを灯してくれないと 
どこが前かもわからないような状態でした

あかりを灯すのは 
きっとたいしたことをしてほしいという訳ではなく
そっと見守ってもらうことであったり 
すこしの時間を割いてもらったり 
お迎えを待ってもらったり 一緒に過ごしてもらったり
愚痴や悩みをきいてもらったりするようなこと 
子供が成長する10年 見守ってもらえたらいいだけなんです。

巣立とうとしている娘を横目に
娘がいい人たちに出会えることを 願うばかり
そして わたし自身
そばにいる人の役に立てる大人でありたいと改めて思う
娘にとって誇れる親でありつづけたいし 
いままでの恩返しをしていきたい

恩を恩で返す それで世の中は成り立ってると思う

来年は新たな学びも計画している
なにが恩返しになるかわからないけど これから向き合っていきたい



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