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そんなあなたが尊い

生きるためにもがく

先の見えないトンネルに入り込んだように
どれが正解か 答えも返ってこない むなしい夜
命はあるじゃないかと 誰かがいった 
そうだまだ わたしは生きている

自己否定スイッチのトリガーポイント

離婚手続きのあれこれが終わると
不安がどっと押し寄せてきた
意外と元旦那への愛情が残っていたことに驚く
もう後戻りできないと手が震えたことを
今でも覚えている
いまどき、離婚なんてよくあることだと言うけど
当の本人の心の葛藤は誰も想像できない

仕事に家事育児とこなす裏で
私の心は分裂し 自分を受け入れられなくなり
愛想が尽きていた。
当時は無意識だったが
自分を傷つけると現実の苦しみが和らいだ
人間は生きるために 思ってもない自己防衛本能をもっているようです。

ダメなわたし 不器用なわたし 
こんなはずじゃなかったし 
もっとうまくやれるはずだったんだ
もう本当に自分には愛想が尽きた
こんなふうに 心の中で自分を傷つけていた
正しくはないやり方 
でもそうするしか 今を保てなかった

誰にもいえない気持ちをノートにたくした

本当に辛いと 誰にも言えなくなるもの

仕事帰りに、近所のママ友に会った
「こんな時間までお仕事?大変だね」って言われて
「いえいえ そちらの方が3人子供いて 大変だね」って相手をねぎらった自分が切ない
心の中では 羨ましかったんだ
実はわたしは 娘の後に2人流産していた
そんな思いも 誰にも言えない

ある日 娘とファンシーショップを訪れたとき
異様に分厚いしゃれたノートに惹かれて購入した
急に何かを書きたくなり
ありのままの思いをノートに書きだすようになった
いつの間にか書いている時間が ここちよくって
ひとり時間をみつけては 書いていた

ダメな自分がわたしなんだ

『ジャーナリング』という書く瞑想はご存知ですか
わたしは このジャーナリングをやっていたようです。
ひとり親にしてしまった娘への謝罪や覚悟
両親への懺悔、嘆き
元旦那への問いかけと自問自答………
ありのままの言葉を受け止めてくれたノート
わたしの心のヨリドコロになっていた
不思議だけど心が落ち着き
冷静に自分と向き合いはじめていた

意味のある偶然 (「生きなおす力」柳田邦男より)

『「意味のある偶然」というものは、ひたむきに生き必死に何かを探り求めている人にのみ訪れる。
生きるってことは格闘するくらい、辛いこともあります。だけど格闘する内に前へ進んでいる
生きるためにもがく内に前へ進んでいくのです。
一歩踏み出せたことから「生きなおす力」というものがどこからか湧き出してくる。 』

自分に愛想が尽きていた私には
この生きなおすという言葉が、心に突き刺ささってきた
そうか、生きなおしたらいいんだ
過去は過去として、わたしはここから生きなおそう

自分と向き合い戦う あなたは尊い

結果なんてどうでもいいと言い切れる程に思う
悩み苦しみ、もがき
今日もだめだったな〜とため息をついている
あなたは偉い!
ダメでもいい
今日、向き合う事をやめなかった あなたは尊い!

今は先がみえなくても
すっかり忘れた頃に、答えが返ってくる
そんなものだ

身内からの容赦のない言葉も
ママ友の好奇の目も
ぐさぐさと刺さる現実も
砂漠のような心も 

あの頃はと 笑って振り返る日がくる

最後までお読みいただき ありがとうございます!
心の葛藤と戦う日々は、トンネルを彷徨うようなもの。あと一歩進むと光が差し込む そんな所まできているかもしれない。だから、今日ダメでも明日、また向き合ってみよう!












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