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バレンタインデーの修羅場

娘が小学4年の頃からミニバスを始めて以来、毎年バレンタインデーは量産型だ。好きな子にあげるという基本ルールは風化し、友達同士で手作りの交換会と化している。いつからそうなったんだろう?
離婚前はパティシエを目指していた私は、この日ばかりはと自称パティシエとなり、自ら先導をきって作り出す。

もう手出ししないと決めたのに・・・

量産型バレンタインも高校生までだと思っていたのは甘かった。20名弱の部活メンバーに配らないといけないと突然言い出す娘。お菓子を作るというのは、計画的でなければいけない。こたつでナマケモノ化した私は、娘にがんばれ~とだけいい、一旦ひとごととして対処した。
・・・そういえば、冷蔵庫に余った卵白3個分あったな。ダクワーズ作ったら使えるじゃん!とひらめいてしまった。急にパティシエスイッチが入り、ほかの材料をチェックし出した。買い出しにいかなくても、全てそろっていた。

娘が「ママの作るこのお菓子好きなんだ~」って、その一言で、やる気全開モードに入る。ダコワーズは結婚式の引き出物に作ったお菓子。その日以来、私の自称十八番だ。サクッ&ムッチリした食感とバタークリームがまろやかに口に広がる。

チョコレートの誘惑に負けて

娘が「これめっちゃ簡単そう~」と、YouTubeでみつけてきたチョコレートのお菓子をみせてきた。確かに、型に流し込むだけだし簡単そうだね~と2品目にとりかかることになった。これがけっこう、コツがいって、失敗失敗。気を取り直して別の日にトライした。なんとか、個数を確保して、一安心。。。と思ったのもつかの間、娘がいきなり怒りだしたのだ。

実は、娘は2歳頃から、しかられると自分に腹が立って怒り出す。自分を自分でたたく。自傷行為的なものがあるのでは?と心配になり悩んだ。小学生の頃は「こんな私なんか死んでしまえ」とまで言い出す。しかっても怒ってもいいことは一切なかった。娘にこんな風にいわすくらいなら、しつけなんていいや~って前向きなあきらめをした。やらないといけない時がきたら、やれる子だ!

今回怒りだした原因は、現在ダイエット中の娘がつまみ食いをちょこちょこやっていた。その行為に、急に自分に腹が立ったみたいだ。娘が怒り出すと、こっちまで気分を害する。時計の針は0時を過ぎていた。一番楽しいラッピングタイムに入っていたのに、忘れていた疲れがどっとでてくる。明日も仕事だというのに、この展開は最悪だ。こっちもイライラモードに入り、久々に娘と言い合いのケンカになった。
感情的になると、正しさを押し通したくなって、見守ることを忘れてしまう。やっぱり、怒るといいことは一切ない。子育ては忍耐とも言える。

そんなこんなもあったけど、チョコ40個、ダコワーズ40個を詰めて、学校へでかけていく娘を見送り、一安心した。
多分、来年もダクワーズとチョコレート作ってるんだろうな~。


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