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起業を学ぶ際におすすめの本・参考書籍



(1)はじめに

起業に興味がある方にとって、起業家の経験や知見を学べる本は非常に有益であり、起業のノウハウを体系的に学ぶことで、成功への道筋を描きやすくなります。本記事では、起業について学ぶ際におすすめの書籍を、カテゴリごとに紹介します。
これらの本から得られる知識は、起業家としての成長に役立つと思いますので、ぜひお手に取って学習を進めてください。
なお、参考書籍は、今後も、より書籍に出会いましたら、随時アップデートしていきたいと思います!

(2)開業、会社設立

個人事業主ケース、会社設立(株式会社や合同会社)のケースで、手続きが大きく異なるため、それぞれ区分してご紹介します。

① 個人事業主のケース

■らくらく個人事業開業のすべてがわかる本

開業届の作成などの各種手続きから、開業後の経理、税金、節税策まで、記入例付で解説されています。

② 法人のケース(株式会社)

■株式会社のつくり方と運営

成功する「株式会社のつくり方と運営法」をテーマごとに詳しく解説されています。 初めて会社を作るにあたって、失敗しないよう実務上で留意すべきポイントが掲げられ、自製手続きができるように工夫されています。

③ 法人のケース(合同会社)

■合同会社 設立登記運営がまるごとわかる本

年々増えている合同会社設立に焦点が当てられ、合同会社設立前後のノウハウが、体系的に解説されています。

(3)資金調達

■独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣

独立後の資金調達手段として最も活用されている「日本政策金融公庫」からの融資を中心に解説されている書籍です。
創業期を中心に、起業ステージに合わせた最適な融資プランや具体的なノウハウが項目ごとに事例などを交えながら分かりやすく紹介されています。
田原氏が経営するSoLaboは、自社でも多くの融資実績を有すると共に、創業融資など資金調達アドバイザーとしても、日本有数の実績を挙げています。

■銀行からの融資 完全マニュアル

ある程度、事業を運営した会社が金融機関から融資を受ける際に役立つ書籍です。独立後の銀行との付き合い方のイメージを持つために、ご一読いただくとよいでしょう。
本書を通じて、銀行融資の全体的な知識を身に着けることができ、自社の経営力向上のみならず、スムーズな融資実行にもつなげることができます。
※起業直後の銀行融資対策向けの本ではありません

(4)事業計画書

起業する際は、事業計画書の形で実際に事業を可視化することで、第三者からの客観的な評価を受けたり、将来の資金調達などにも活用することができます。

■起業は1冊のノートから始めなさい

事業計画書の作り方に関する書籍は、千差万別かつ多数あります。
本書は、事業アイデアや自身の思いを記すこと、「起業準備」の重要性が説かれた書籍です。
特に、事業計画書の作成目的が明確ではないアイデア整理の段階で、事業計画書を作成される方に相応しい書籍と言えます。
※2013年に執筆された書籍であり、デジタル化社会の現代にあっては、必ずしも、本書にある「アナログノート」でなく、「デジタルノート」で起業ログを残す形でもよいと思います。

(5)資本政策

スタートアップとして起業する場合には、資本政策は欠かせない経営戦略です。実際の資本政策の策定業務は、公認会計士など外部の専門家へ依頼するとしても、経営者として、最低限の資本政策に関する知識は習得することが推奨されます。

■起業のファイナンス増補改訂版

資本政策を学びたい方がまず参考にする定番の解説書です。
スタートアップとして本格的な資金調達やその他ファイナンス面で理解を深めることができます。
また、起業家のみならず、起業家をサポートする士業の方やコンサルタント、金融機関にとっても役立つ書籍です。
私も、手垢がつくまで愛読しています!

▼感想

(6)補助金/助成金

補助金や助成金は、起業の資金的ハードルを下げるために有効な手段です。

■日本一わかりやすい!個人事業主・中小企業のための補助金獲得の教科書

国や自治体等による補助金の存在を知らない中小・零細企業が非常に多い現状があり、ご自身の状況に合った様々な補助金の知見や申請の際のポイントなどが記載された良書です。
補助金の申請を出したい中小企業と個人事業主の方にスムーズに補助金申請ができるよう、補助金申請の様々なノウハウを事業計画書作成から採択後の事業完了まで網羅的にまとめられた入門書と言えます。

(7)起業入門書

ぼんやりと起業を考えている方に向けた、起業入門書を紹介します。

■個人事業主1年目の強化書

個人事業主が開業1年目にやるべきこと、やっておいたほうがよいことが、100項目で解説されています。一人起業などスモール起業で事業をはじめる方の入門書と言えます。

■小さくはじめよう 自分らしい事業を手作りできる「マイクロ起業」メソッド

ロジカルに、マイクロ起業への道筋が整理されている一冊。
経営者として成功も失敗もご経験された背景から、"幸せ視点"の経営学が学べます。
また、本書で解説されている体系整理は、マイクロ企業以外の事業構築にも役立つ一冊だと思います。

▼感想

■ゼロからはじめる社会起業

世の中の役に立ちたい、そんな思いで社会起業を目指す方はご覧ください。
マッキンゼー流問題解決手法をベースに社会課題を発見から解決に導くプロセスを、社会起業事例も挙げながらわかりやすく解説されています。

▼感想

■一人起業の歩き方: 小さくはじめて大きく育てる

既にご覧いただいていると思いますが、念の為のご紹介です。

(8)おわりに

以上、起業について学ぶのにおすすめの本を紹介しました。
これらの本には、起業家としての心構えや具体的な手法など、多くの学びが詰まっています。
起業を目指す方だけでなく、ビジネスに関わるすべての人にとって、これらの本から得られる知見は大きな価値があるでしょう。
起業の道のりは決して平坦ではありませんが、先人の知恵も借りながら、一歩ずつ前進していくことが重要です。

また、ここで紹介した本以外にも、起業について学べる良書は数多くあります。多くの方の知見を集めることで、起業を目指す方々にとってより有益な情報を提供できるはずです。ぜひ、自薦他薦問わず、皆様のおすすめの本があれば、教えていただきたいと思います。

参考書籍は、より書籍に出会いましたら、今後も随時アップデートしていきたいと思います!

みなさまの、起業・経営のご参考にされてください。

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公認会計士 / 藤田崇紘
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