外食していて思い出した事

他人と食事をするのが躊躇われるこのご時世だけれど、家族なら文句なかろう、と夫とは外食をしている。

いつもなら予約必須の居酒屋がガラガラ…会社帰りの一杯の需要はかくも大きかったのか。切ないからもう一杯多く飲む(←マテ)
先日は蕎麦屋で夫と晩酌。近くのテーブルで家族連れが「カツ丼セット!」と注文していた。私が食べたら一気に体重増えて後悔するメニュー、お腹いっぱい炭水化物を食べられる若さがうらやましい。

そんな事を思った瞬間にふっと子供の頃の記憶が蘇った。
ファミリーレストランで好きな物を注文していいよと言われたけれど「○○円以下のメニューだけね」と制限をつけられた記憶、何十年ぶりに思い出した。
あれは外食は贅沢という思い込みによるものだったのか、我が家が本気で貧乏だったのか。父親はバブル景気に一切関係ない職業だったので、裕福では無かったけれど…。

子供の頃は外食出来る場所もコンビニもスーパーの豊富な総菜も身近に無かった。今は気軽に外注出来るから料理が出来ない事がそれほど問題にならないけれど、あの当時の食生活は家庭の主婦の料理スキルに大きく依存していた。

私の母親も毎食手料理を作っていた。時折手作りクッキーを焼いてくれた。幼少の私にはご馳走だった、確か1日1枚と制限されていた。温度設定の出来ない昔のオーブンで焼くクッキーは今なら見向きもしないくらい堅いクッキーだったんだけど、他に無かったし。

そんな母も最近はすっかり料理は手抜き。年を取ったというのもあるのかもだけれど実は料理がそんなに好きじゃなかったのかも。
無理しなくて良くなったのならいいんだけどね。