非正規雇用時代の思い出(短期)

秋だと思っていた夫の海外赴任、半年延びた。
流石に長期は無理だねぇと…しかし、半年間だけの経理業務なんてそれも微妙。そんなことを考えながら求人検索。もう働かなくてもいいような気もしていたら派遣会社から電話が掛かってきた。
前任は初日の3時間で辞めた経理事務だった。(初日の昼休みに帰ってしまった)

残業は30時間以内だったし、半年しか働けない条件でも良いとの事だったので、面接に臨み、採用された。

ERPシステムの導入に失敗して、経理部社員がシステムのお守り役になっている会社だった。

特に私が関わる事業部は導入時に残高の移行に失敗し、未消込の残高が多く、しかもその消込には考えられないほどの手間暇が掛かる状態になっていた。対象の残高の中身を調べて、実態を確認して、更にシステム上複数の手間をかけて消し込んでいるという状態だった。
他の事業部を対応しているベテラン女性社員からは「そこの事業部の担当になるくらいなら会社辞める」とのお言葉まで頂けた。

ERPブームの時、多くの会社が金と時間と労力をかけてシステムをグレードダウンさせていた事を思い出した。(システム導入したと言いたい為だけに導入した多くの会社がこのパターンだった)

システムのヘルプデスクからは「このシステムを今後何年使うか分かりませんが」という言葉が出てきて吹き出した。

残業は法律で許されるギリギリ45時間までする羽目になった。

隣の社員はこの複雑怪奇なシステムの仕組みを全く理解していなかったので他の社員にやり方を聞いた。

半年できっちり辞めた。その後は育児休暇明けの正社員が対応した模様。