香港生活(住宅)
(※忘れる前の、覚え書きです)
初めての海外赴任は香港だった。
香港はVISAが無くても3ヶ月間は滞在出来ていたので、夫がまず先に赴任した。
夫は前任者からVISAが取れるまで銀行口座作れないから二ヶ月分の生活費を現金で持って来いと言われていて、行く前から駐在者への配慮が期待出来ないなと思わせる状況だった。
住居は夫が内覧して決めた。私も見たかったけれど渡航費が自己負担になるので諦めた。
香港の悪名高い住宅事情に相応しく、狭くて天井も低い部屋だった。ベッドを置いたら他には殆ど物がおけない部屋が3部屋、リビングとダイニングは続いていて合わせて10畳程度、浴槽はあったけれど足も伸ばせないし十分浸かれない深さ、使わなかった。
台所はお手伝いさんが使う事が前提だったので一人が立てる程度のスペースの周りにシンクや冷蔵庫、ガスコンロが配置されていた。殆ど物がおけなかった。収納はあったけれど、半分は扉が壊れていて使えなかった。
冷蔵庫は小さかったし、一度壊れたので取り替えてもらった。
洗濯機は最初から少し壊れていて、自動で脱水まで進まなかった。
契約更新の際、更新の条件として取り替える事を依頼したらやっと新品になった。
クーラーはあったけれど25度以下でないと壊れるから25度以下に設定するようにと言われたし、設定温度になっていなくても室外機のパワーが弱くて動いたり止まったりだった。暖房はなかった。年に数回ある10度以下の日は部屋の中でダウン着て過ごした。天井が低いのが幸いして後に購入した卓上ヒーターでそこそこ暖まった。
築10年以上で、家賃は30万超えだった。
トイレの断水は年に数回あった。とはいえ、台所や洗面の水道水とは別の水道だったので、水道水を溜めて流すことが出来た。香港を離れる直前になると、何故かトイレ周りで下水のにおいがするようになった。
大きな台風の日は、玄関下から雨と風が少し吹き込んできたので驚いた。
インターネットテレビのサービスは夫のお気に入りだった。定額で多くのチャンネルが見放題。とはいえ、最初使った業者は非常に画質が悪く、紹介してもらった不動産会社の担当者にかなり文句を言って業者を取り替えてもらった。
その不動産会社の担当者も他の駐在者からも非常に評判が悪かったので後に夫は不動産会社を切り替えた。
立地は良かった。尖沙咀・旺角に近い紅磡という日本人の多い街。AEONが徒歩圏内にあったし、日本食のお店も点在。日本人も多く、よく日本語が聞こえた。