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自然と人工

「自然」の対義語は「人工」であり、世の中のものは「自然」と「人工」の2つに分類することができます。

「自然」で辞書を引くと、、
人手を加えない、物のありのままの状態・成行き。
一方、「人工」は、、
人手を加えること。また、人手を加えて作ること。

まさに真逆の意味ですね。
当たり前ですがこの分別は人間目線でのものですね。例えば鳥が作った巣は「自然」であり、人間が作った巣(家)は人工です。

しかし、生物の1種に過ぎない人間が、自然と自然ではないものを分けるというのは少々傲慢なのではないでしょうか?
犬から見たら人間が家を建てているのも、同種の自分たち(犬)以外の生物が作っているので、自然と呼べるのではないかと思います。
牛が草を食べれば「自然」で、人間が食べれば環境破壊と言われかねない世の中に疑問を感じます。

猿が石を積み重ねても、人工ではなく「自然」です。しかし20万年前に誕生したといわれるホモ・サピエンスが作れば「人工」です。
しかし地球からの目線で見たら、人間が作ったものも「自然」になるのではないでしょうか。

自然という言葉を聞いて何を思い浮かべますか?田んぼ、畑、森、川、、
しかしこれらのほとんどに人間が手を加えていますね。畑や田んぼは人類最初の環境破壊と意見する人もいます。

近年、環境問題が話題になり「自然保護」が重要視されていますが、人間が保護したらそれは自然でなく人工になってしまいます。

自然というものは私たちが考えてる以上に壮大で、私たちの行動もすべて自然と言えるのではないでしょうか。自然をコントロールするのではなくあるべき自然の流れに逆らわずに生きる。それが自然との共生の第一歩になるのではないでしょうか。

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