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映画一人ごっつ プラットフォーム
怖い、と聞いたので観てみました。
★★★☆☆
格差社会ィ!
うーん…。うーん、でした。ううぅ~~ん・・・。
最期は、よかったよね・・・。
あらすじとか設定とか
よくある密室系です。密室に閉じ込められた人達がどう動きますか?というヤツ。CUBE的なアレ。不思議なんですが、密室系って最終的に神様のハナシになりますよね。ならないといけない、それはそう・・・。
ちなみに、松本人志監督作品「しんぼる」も最後神様になっちゃったよねっていうか、数年前にアレを表現した松本人志はバケモノか、って話になる。
目覚めたら、変な爺さんと二人きり生活。上から残飯が降りてきて、それを食う爺さん。一番上の階の人間はすごいいい食事してる。その残りがどんどん降りてきている設定。
「人間は醜い」
お、おお、って話なんですが、200階とかになっちゃうともう残飯すら残ってない。残ってないのでルームメイトを殺して食べるしかない。主人公は、ルームメイトの爺さんを殺して食べました。カニバッ!
次に目覚めたら6階とかで「ちょう余裕じゃん!」生活。でも下層に居た経験があるから、ルームメイトと「食べられる分だけで、あとは取り分けよう」っていう。でもみんないう事聞かない。
わからないッ…!
で、事あるごとに主人公が殺しちゃった爺さんが出てきて
「youやっちゃいなよ」とか
「you食っちゃいなよ」とか
いうわけで、聖書の引用スゴくて、あーこの爺さん悪魔がなんかの隠喩なんだろうなぁ、って。
で、「聖者とは永遠に階段を降り征く」モノをさすので、主人公は階層を降ります。階層を降りていろんな人に食べ物を取り分けます。最下層の子供にも分け与えて、彼は死ぬんですが、ラストにも「爺さん」が出てくるんですよね。
お前か、ヤハウェ(サタン)、って感じです。
あーでもヤハウェそういう事しそうだもんなぁ、それで「よくやった」っつうんでしょ、もっかい頭ハタキ回さんとわからんぞ、あいつ。知るかボケ、まずこのクソ施設ぶっ壊さんかい!
時代の閉塞感を感じられました。
僕はCUBEにマジで興奮して「やべえ!すげえ!マジでやべえ!」ってなっちゃった人なんだけど、こう、系統としては似てるじゃん?CUBEとプラットフォーム。CUBEはマジで面白かったんだよな、登場人物が何かの専門家で、彼らの専門知識をしっかり生かせればゲームはクリアできるんだけど、皆が疑心暗鬼に陥っちゃってて上手くいかない、「人間は醜い」はすごい好きなんだ。ただなんか、「人間は醜い!」のみを叫んでも、その、うん・・・。微かな希望は見せようぜ?みんな何かの専門家になれる、サバイバルの、医療の、計算の、方角の、数学の。あの頃はまだ、「とりあえず話し合って解決しよう」が生きてた時代だったんだな、って思いました。
今はとにかく「話し合い」すら通じないんだな。
まぁ最期、子供が助かった、だけでもよかったのかね・・・。あれが希望か、そうか・・・。