私のおきにいり / 華金の戦士
吉澤嘉代子の「残ってる」の歌詞のように昨晩の浮かれた私は、とっておきの大人っぽい服を着て彼を待っていた。集合はセブンイレブンの前に23時。この時の私は、終電という武器を片手に24時の解散を予定していた。以前バーで一度話しただけの彼の顔は思い出せない程度。二人きりで会うのは初めて。緊張を紛らわすように用もないツイッターを開き、イヤホンに耳を傾けた。
目の前で自転車が止まり、スーツ姿の男性がこちらを見ていた。初めて見る彼のスーツ姿と、ふとよみがえった私好みの彼の顔。動揺を悟られな