「〇〇を避けたい」を「〇〇が欲しい」に変える~メタ思考で自分を捉え直す~
こんにちは、ひとり好きのチロです。
ひとりでいることが好きな、内向型の人に役立つ情報を発信しています。
今回のテーマは、「メタ思考で自分の捉え方を変える」ということについて。
さて、突然ですが、2つの脳の中身を見てみましょう。
仮に、前者を「問題回避の脳」、後者を「目的志向の脳」とします。
皆さんは、どちらの脳を持つ人のほうが、「人生が上手くいきそうだ」と思うでしょうか?
実は「問題回避の脳」の状態だと、なかなか人生が前に進まないことが多いんですね。
「問題回避の脳」の問題点は、以下の二点です。
①自分のエネルギーの方向が分散してしまう
②脳は否定語を理解できない
ということで、今回はメタ思考を通して、「問題回避の脳」を「目的志向の脳」に変える考え方を解説していきます。
現在、「問題回避の脳」で生活しているな……という方は、ぜひ最後まで読んでいただけますと嬉しいです。
1.そもそも、メタ思考ってなに?
そもそも、メタ思考という言葉に聞き覚えが無い方も多いと思います。
これは、簡単に説明すると「自分の現状を別の角度から捉え直す」思考のことです。
目の前の問題を別の角度から見ると、むしろチャンスになったり、問題が問題でなくなることもあります。
今回の例で言えば、
「避けたいものに注目している」という現状を、
「欲しいものに注目している」現状に捉え直す、という考え方です。
脳科学的に言えば「知覚フィルター」という言葉で表現されます。
この自分にかかっている知覚フィルターが自分に合っていないと、目の前の現状がすべて「問題」に見えてしまうこともあるのです。
では、ここからは「問題回避」のフィルターを「目的志向」のフィルターに変える考え方について、具体的に見ていきましょう。
2.「問題回避の脳」の問題点
ここでもう一度、冒頭の問題に立ち返ってみましょう。
「問題回避」の問題点は、以下の二点でした。
①自分のエネルギーの方向が分散してしまう
②脳は否定語を理解できない
①は分かりやすいですよね。
人間が人生で使えるエネルギーというのは、限られています。
複数のことをやろうとすればするほど、一つのことに対して注げるエネルギーは少なくなりますよね。
「〇〇を避けたい」という思考は、簡単に言ってしまえば「〇〇以外のすべてに時間をかけよう」としている状態です。
この状態では本当に何をやりたいのかが分からず、エネルギーを集中させることもできず、成果も出ません。
これが「目的志向」に変わると、どうなるでしょうか?
一つのことに膨大なエネルギーを集中し、それ以外のすべてを手放すことで、その「やると決めたこと」で成果を出すことができます。
では、②の「脳は否定語を理解できない」とは、どういうことなのでしょうか?
簡単な実験をしてみましょう。
今から1分間、「紫色の豚」を思い浮かべないようにしてください。
…………。
どうでしょうか?
「思い浮かべないようにしよう」とした紫色の豚が「思い浮かんでしまった」人が多いのではないでしょうか?
このように「〇〇をしないようにしよう」と考えても、人間の脳には難しいんですね。
「失敗したくない」と思うほど、脳は「失敗した自分」を思い浮かべて、それを実現しようとしてしまいます。
では、もう一つ実験です。
今度は1分間、「紫色の豚」を思い浮かべる代わりに、「桃色の豚」を思い浮かべるようにしてください。
…………。
どうでしょうか?
今回は、桃色の豚は思い浮かんだけど、紫色の豚は思い浮かばなかった、という人が多かったのではないでしょうか?
これが、「問題回避の脳」を「目的志向の脳」に変える、ということなんですね。
3.「問題回避の脳」を「目的志向の脳」に変える
ここまでくれば、気付いた方も多いかもしれませんが、「問題回避の脳」を「目的志向の脳」に変えるときのポイントは、
手に入れたい未来をなるべく具体的にイメージする、ということです。
「失敗したくない」ではなく、
・どういう状態になったら自分は「成功」なのか?
・どういう分野で成果を出したいのか?
・人生でどんなことをやり遂げたいのか?
・未来の自分はどんな1日を過ごしているか?
といったことを、徹底的に明らかにしておく、ということですね。
その「具体的な自分」を思い浮かべておくことで、脳はそれを実現しようとする、ということです。
先ほどの実験の例で、「紫色の豚」を思い浮かべる代わりに、「桃色の豚」を思い浮かべる、という質問がありましたよね。
これも同じで、「失敗したくない」の代わりに「〇〇すれば成功」を思い浮かべる、ということです。
4.「問題回避の脳」を「目的志向の脳」に変える上で、気を付けたいこと
「問題回避の脳」を「目的志向の脳」に変える上で気を付けたいのが、欲しい未来を具体的に思い浮かべた後で、それを分解する、という工程です。
というのも、欲しい未来があまりにも巨大だと「これは自分には無理かも……」と諦めてしまう可能性があるからです。
そのため、欲しい未来を小さく分解する、という作業を行います。
大きな未来を、「ちょっと手を伸ばせば手に入る小さな未来」まで分解していきます。
これはドミノで考えると、分かりやすいです。
「〇〇を仕事にして、
お客様に〇〇という価値を提供して、
〇〇くらいの収入を得て、
人生で〇〇をやり遂げたいんだ!」
という目的は、そびえ立つ壁のような大きなドミノであり、今のあなたではとても倒せない大きさかもしれません。
でも、「その分野を仕事にしている人の本を1冊買って読んでみる」というサイズまで、ドミノを小さくしたらどうでしょうか?
本を読まないという方は、動画を見る、SNSをチェックする、などでも構いません。
まず、「ちょっと手を伸ばしてみる」こと。
そして、この「ちょっと手を伸ばしてみる」を繰り返して、ドミノを倒し続けているうちに、大きな未来に近づいている、ということです。
5.今回のアウトプット:「問題回避の脳」を「目的志向の脳」に変える
それでは、最後にクイズ形式で今回の内容をまとめていきましょう。
Q1.あなたの今の生き方は、「問題回避」と「目的志向」のどちらでしょうか?
「問題回避」の場合、自分の目的を具体的に考えて、「目的志向」に変えてみましょう。
Q2.あなたの目的を達成するために、まず一歩を踏み出すための一番小さなドミノを考えてみましょう。
人間は、アウトプットをすると、学んだことが記憶に定着しやすいと言われています。
特に、2週間に3回使った情報は長期記憶されやすいです。
この質問で答えたことを2週間で3回意識すれば、その生き方が記憶される、ということです。
そのため、ぜひ問題の答えを書く、話すなどして、アウトプットしていただきたいです。
今回は、私自身の解答を書いていきたいと思います。
Q1.解答
私は目的志向で生きています。
徹底的に自分の生き方を肯定して、安心と確信を持って生きるために心理学や思考術を学び、それを提供していきたいと思っています。
Q2.解答
自分の生き方を実現するための一歩は、心理学や思考術を本で学び、ブログやSNSでアウトプットすることです。
今回は、あなた自身の2つの答えを大切にしていただければと思います。
今後も、メタ思考に関する情報をどんどん発信していきます。
記事を読んで気付いたことなどがあれば、小さなことでもコメントをいただけると嬉しいです。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!
参考書籍
・まじめな人ほど報われない!? コーチング医が教える生きづらさを解放する未来型メタ思考 清水 なほみ 著
参考動画