あなたは私にとって必要な人だ
組織の中でミスをした人、ルール違反した人を立たせ、みんなでその人の悪い点やミスを議論する。
果たしてそれは、立たされた人にとってプラスになるのでしょうか。
それともマイナスになるのでしょうか。
いや、その人個人だけではありません。
その組織にとってもプラスになるのでしょうか。
それともマイナスになるのでしょうか。
人の心理、行動、組織について学べば学ぶほど、全てがマイナスになることが分かってきます。
人は誰でも、ミスをしたりルール違反をするものです。
小学校のクラスで考えれば少し分かりやすいかもしれません。
一人の子が友達の消しゴムを盗んで、ばれました。
その子は立たされて、友達と思っていた子全員から「何で盗んだんだ」と言われ続けます。
しまいには「言語道断!」とか得意気に言う子まで出てきます。
果たしてそんなことをして、その立たされた子は、優しい子になるでしょうか。
そのクラスはみんなで助け合うような、連帯感あふれるクラスになるでしょうか。
考えればわかりますよね。
なりません。
では、どうすればいいのでしょうか。
まだ文明の発達していない未開の地で暮らす部族の話があります。
そこではルール違反をした人を取り囲み、こんなことを言うそうです。
「こいつはよく、足が不自由な俺の手を引いてくれたんだ」
「うちの子が川で溺れた時、真っ先に飛び込んで助けてくれたのが、こいつなんだ」
そこの人達は注意をしたり、問い詰めたりするのではなく、その人がいることによって、どれだけ自分達が幸せを感じることができたかを言い合うそうなのです。
するとその人はどうなるでしょう。
もう2度と違反をしない、お手本のようないい人になるそうです。
そしてその組織も、何かあれば皆で助け合う一体感のある組織になります。
実際強い組織というのは、こういった「人の原理原則」を大事にしているんですよね。
皆が人の性質を知れば、日本も良くなって行くはずです。
少しでも思いやりの輪が広がるといいですね。
それではまた。